小4死亡、市に抗議殺到で思うこと

千葉県野田市の小学4年栗原心愛(みあ)さん(10)が自宅浴室で死亡しているのが見つかった事件が2019年1月24日にありました。
この事件では、「娘を風呂場に連れて行ってもみ合いになり、意識や呼吸がなくなった」と110番通報した父親の栗原勇一郎氏が容疑者となっています。
県柏児童相談所が2017年ごろに一時保護したことや、複数のあざがあったことから、県警は虐待を受けていたとみているそうです。
これに関連して、
心愛(みあ)さんが父親からの「いじめ」を訴えたアンケートのコピーを、市教委が父親である栗原容疑者本人に、恫喝に屈して渡していたことが明らかになり、
抗議が殺到しているそうです。

日本はエニアグラムのタイプ6の国民性だと言われています。
これに沿って考えてみると、
まず、学校や市教委が恫喝に屈したのは、直近の安心・安全・安定を選ぶタイプ6の動きだと言えそうです。
これがレベルの高いタイプ6だと、怖れを抑えて正しいことをしようとするのですが、レベルが通常だと、それができにくくなります。

※『タイプ6日本人の「健全な状態」の、たぶん実例

タイプ6は通常、依存的に生きています。自分の中にモノサシがあるのではなくて、自分の外にモノサシを求めて依存します。
ですから普段はルールや法律に依存しているのですが、それが自分を守ってくれないように感じたら・・・、
言い換えると、ルールや法律を守ることで自分の安心・安全・安定が崩れるように感じたらそれを無視し始めます。
この場合、学校や市教委が、ルールを前面に出せば、恫喝と対決することになり、自分の安心・安全・安定が崩れるので、ルールの方を曲げてしまったのでしょう。

これは、以前に書いた『日本人は仲良くはなれてもケンカができないから』と似た構造です。

次に、抗議殺到の件ですが、
これも依存の一形態な可能性があります。
本当に正義感から行なっているのであれば、
同様な問題の件があれば、手伝ってもらえるはずです。
例えば、今、現在進行形で恫喝を受けている事案があれば、その相手に電話を転送して、手伝ってもらうこともできるわけです。
でも、抗議をしてくる人には、そこまで関わる正義感は無いのではないでしょうか?
あくまでも「お前、しっかりとやれよ」であって、それは依存の一形態ではないかと私は見ています。

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