違うものが影響すると、本来の良さが消えるという話

 エニアグラムのタイプ6国家・日本に関する話を書きます。

 今回は、「違うものが影響すると、本来の良さが消える」という話です。

教育すると、人間は「弱く」なる! 
各界から大注目の武術家・光岡英稔が明かす「強さ」のヒミツ
(現代ビジネス)
』から

初めはどうして彼ら(ハワイアン)がナチュラルに強いのかわかりませんでした。けれども、「どうしたら弱くなるか」は早い段階でわかりました。

−−どういうことでしょう? 指導しているのに弱くなるんですか?

教育したら人はすぐ弱くなります。「物事はこうでなければいけない」と教えたら、弱くなるのです。

学校をはじめほとんどの教育の内実は「こうでなければいけない」と刷り込んでいきます。もともとの才能を潰さずに教育するのは本当に難しい。

たとえば、私のもとで習っていた友人にジェームズという喧嘩屋がいました。彼は一時期、よそでボクシングを習い始めました。コーチは彼のパンチ力やヘビー級らしからぬスピードをみて「マイク・タイソンにも匹敵するスピードとパワーを秘めた逸材だ」と半ばスカウトして、彼をボクシングの世界に誘いました。

すると、それまで喧嘩では負け知らずのストリートファイターだったジェームズは、あっという間に弱くなっていったのです。

生の強さを活かせたらいいのに、下手にやり方やルールを教えてしまうとてきめんに弱くなる現象は、けっこう見られました。野性味あふれる強いファイターだと、周囲は「技術を学べばもっと強くなるだろう」と期待し、教育します。それがもともとの才能を潰すことになるのです。

これは個人だけでなく国家の規模で見ても同様で、だから異なる文化を持ち込むときには気をつけないといけない。異なる文化圏のルールやテクノロジーを持ち込むだけで簡単に固有のよさを潰してしまえます。
だから強い人は練習しなくていい。もともと持っているものを生かせるようにすればいいだけです。彼らは大まかなルールをわかればいいだけで、練習するとしても慣らすくらいで十分なんです。

 その人の良さを活かすのはとても難しいということです。

 それは性格タイプにおいても同じで、安心・安全・安定が好きで、それを揺るがす試行錯誤を嫌い、たった一つの正しい答えを求めるタイプ6日本社会においては、失敗・失言・間違い・適当な発言などは許されません。

 この文化のおかげで、いくつかの性格タイプの良さがつぶされています。
 日本では、今、イノベーションが必要とされていますが、これが成功しないのも、どこかで、イノベーションが得意な性格タイプな動きがつぶされているからでしょう。

 一方、
 日本にも、外からアメリカ文化が入ってきています。
 例えば、民泊などは、アメリカ文化が外圧を使って入ってきた動きでしょう。『黄金の拘束服』な動きとも言えます。

 アメリカはタイプ3社会です。
 タイプ6日本ほど、安心・安全・安定のことは気にしません。

 これらによって、日本の良さがつぶされてしまい、「あっという間に弱く」なってしまう可能性すらあります。

 日本は一択癖で、アメリカを頼りにしていますが、そのアメリカの影響で自国が弱くなっていっているのだとしたら皮肉な話ではあります。

 では、良いとこどりはできないのでしょうか?
 別のWebページからの引用となりますが、

それは和魂洋才という四字熟語が存在するくらいに古くからある考えで、まず、うまくいかない。精神と身体の分裂を高次元でまとめるという荒技が必要なわけで、ふつうの健康な人間にはとてもむずかしい。

日本人の「英語下手」は教育を変えても変わらない。その単純な理由(
堀井 憲一郎 現代ビジネス)
』より

・・・と言ったところなのでしょう。

 ここでいう「ふつうの健康な人間」とは、リソ&ハドソンのいうところの「通常の状態」のレベルを指しています。

 「精神と身体の分裂を高次元でまとめる」くらいの人であれば、そのレベルは高いはずですが、そんなレアな人を探すのは、青い鳥を探すようなものだと言えるでしょう。
 それに、ある人物や"あなた"が、たとえレアだったとしても、それは局所的な解決にしかなりませんし。。。

参考
黄金の拘束服』日本はこれを着ようとしています。
ストレスは連鎖する』なぜ、皆レベルが低くなってしまうのか?
通常のタイプ6(これで近頃の日本を説明する)』リソ&ハドソンの本を引用して今の日本を説明します。
日本のレベルが落ちている原因
国のレベルと「レベルを上げる条件」
あなたのレベルの上がっているかの確認のしかたを お教えします
あなたのレベルが下がっているかの自己判断のしかたを お教えします

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