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写実と抽象と印象の狭間。

絵や造形、言葉(詩)がメインだった頃からずっとつきまとってはいる「写実と抽象と印象の狭間」問題っつうのがある。そもそも創作テーマが変わらずに「対象喪失」「コミュニケーションの限界とその打破」なので、どっちかというとそもそも「言語」に寄り掛かったものではなく、言語の記号性だけが根底にあるので結果的に自分の作品は何をやっても送り手としては不親切だとは思う、受け手にぶん投げているともいうけれど。

舞台の方に移ってもそれは対して変わらない。「会話劇」部類に入るには入るけども、それがリアルな会話であるか、言葉であるかとなるととてつもなく怪しい。怪しいんだけど、大体自分が日常で喋ってたりする言葉・会話・やり取りなので自分的にはある程度リアル会話なんだけど、一般的かとされると違うらしい。要するに生身の自分も「言語」に依存してない。口下手というより、口述だけで人に伝わると思ってないし、他のあらゆる手段を使っても伝わらないとやはり思っている。これは100%求めてる状態で、他人が自分を100%理解することは出来ないという意味だ。

近頃、映像も再開してるけれども、基本は朗読なものしか出してないが、なんとなく芝居というか、映画ではないんだけども、なんだか映像作品としてやるとどうなるんだかなと思ってたりした。実際2年前に1本撮ってみてはいたわけですよ。(若いよ、山崎正悟が、しかもギリうちの子?になる前だ)

この時、書いてることの「裏の裏の裏の裏…」の意味までは出せないか、と感じていて、その後量産型ザク的にあちこちに配信ものやら書いてたりしてたが、かといってテキストで…というのが向いてるわけではないのは知っていた。まぁ10月にStage13もどうにかやれて、そもそもStage13の二人芝居の片割れが芳賀鉄也だったので、その絡み含めて9月の劇団×音楽部の稽古やら本番にお邪魔しとったからメンズたくさん発見!キラリーん♪になっていたわけさ。10月本番終わって、すぐ台本書いてる自分おかしいと思った。

2022年11月に撮影していたので年内に出せるかなと思っていたら、PC不具合で我が心は死んだのでのびのびって年明けてしまったが、編集してて「自分は何をしたいんだ?したかったんだ?」とやや謎めいた。これは映画ではないし、演劇でもないし、かといって写実でもなく、抽象なところもあり、印象なところもあり、これ難しいよな、確実に、なんか。

相も変わらずジャンル分け出来ないものしか作らねぇなぁ。

個人的にはおもしろかったからいいけど。「JUNK/#」時代の棒読みの名手と呼ばれた小林幸史が何故か召喚されているよ。Stage13の朗読もやってたけどさ。普遍の「正解」出すところが小林の良いところである。引退してるけど、あれは稀有な演技をする。そういったら劇団×音楽部の芳賀鉄也も違うベクトルで稀有な気がする。山崎正悟はたまに正解出すくらいだな、まだ。

まぁ今はそこまで「不正解じゃねぇか!」的な配役しないから現役時代よりは余裕でストレスなく、これもまた当て書きというか、予測して書いてるから劇団×音楽部含めて、みんな正解ではあるんだけども。

というかあれですよ、ワシの書く言葉を吐くのはメンズがベストなんですよ。んなの遥か昔からわかっちゃいたことであるんだが、やはりメンズに書く方が早いんだわよ、多分これは異性に対してというより、投影しやすいから自分的に書きやすいんだなというのがあるだけなんですけどね。

さて、またそのうち作るかね。

■junksharp FILM_01
「Reach you.-この日はあの日でしかない。」
Words:mtakeda

Cast:
糟谷速人(劇団×音楽部)
島田洋海(劇団×音楽部)
古畑俊哉(劇団×音楽部)
芳賀鉄也(劇団×音楽部)
山崎正悟(junksharp)
小林幸史

協力:
劇団×音楽部
M+M&En

企画製作:
junksharp


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