マガジンのカバー画像

心の壁を越えるために

114
岡山県にある長島愛生園をフィールドに,ハンセン病問題について,その歴史的過程(排除・排斥・隔離の歴史)と実態(なぜ差別されたのか)の解明などを通して,我々が将来に向けて何を学ぶべ…
運営しているクリエイター

#懲戒検束権

<特別病室事件>再考(10)

次に取り上げられたのが不正会計問題である。 不正の証拠である慰安会々計簿及び別途会計簿の…

藤田孝志
14時間前
2

<特別病室事件>再考(3)

以前、キリスト教の牧師(現在は隠退牧師)が自身のブログに、かつて長島愛生園を他の牧師達と…

藤田孝志
11日前
1

光田健輔論(56) 「三園長証言」の考察(5)

光田健輔の自意識過剰、高慢ともいえるのが、次の証言である。 日本が「一番模範的に隔離事業…

藤田孝志
2か月前
2

光田健輔論(50) 変革か呪縛か(5)

「特別病室(重監房)事件」は、ハンセン病患者による犯罪への新たな対応が求められる契機とな…

藤田孝志
4か月前
4

「重監房」に学ぶ(6) 暴力装置

光田健輔の著書『回春病室』に「ライ刑務所」と題した一文がある。光田の考えがよくわかるので…

藤田孝志
1年前
3

「重監房」に学ぶ(5) 長島事件

「重監房」設置の直接の要因は「長島事件」(1936年8月)である。 1931(昭和6)年…

藤田孝志
1年前
3

「重監房」に学ぶ(4) 国家の体面

ハンセン病問題を過去のこと、終わったこと、今は改善されているから等々と安易に片付けてしまうべきではない。なぜ、このような悲惨なことが起こったのかを知るべきであり、将来に向けての教訓として学ぶべきである。表面的な事実(できごと)だけではなく、その歴史的背景と要因を明確化し、それこそを後世に伝えていく必要がある。同じ過ちを繰り返さないためにも、どこに問題があるのか、なぜ残酷な悲劇が起こったのかを知るべきである。 『ふれあい福祉だより』(第20号)に、藤野豊氏の小論「ハンセン病隔

「重檻房」に学ぶ(2) 懲戒検束権

「日本のアウシュビッツ」と呼んでも過言ではない、草津の栗生楽泉園の「特別病室」とは名ばか…

藤田孝志
1年前
2