「重監房」に学ぶ(4) 国家の体面
ハンセン病問題を過去のこと、終わったこと、今は改善されているから等々と安易に片付けてしまうべきではない。なぜ、このような悲惨なことが起こったのかを知るべきであり、将来に向けての教訓として学ぶべきである。表面的な事実(できごと)だけではなく、その歴史的背景と要因を明確化し、それこそを後世に伝えていく必要がある。同じ過ちを繰り返さないためにも、どこに問題があるのか、なぜ残酷な悲劇が起こったのかを知るべきである。
『ふれあい福祉だより』(第20号)に、藤野豊氏の小論「ハンセン病隔