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~日野市の❝未来志向市民共創❞の動き~日野地域未来ビジョン2030「ヒノタネプロジェクト」

こんにちは!
エンパブリックでコーディネーターをしている高橋です。

日野市による「日野地域未来ビジョン2030」
という取組みに2年に渡り、関わってきました。

日野地域未来ビジョン2030とは?

日野市では、市民が日野でよりよく暮らしていくために、大切にしていきたい価値観と行動指針をまとめ、「日野地域未来ビジョン2030」を策定しました。
日野に暮らす誰もが「しあわせのタネ」を育てあう仲間です。
分野や立場、世代を超えて、日野市に関わるすべての人と、未来の日野と向かうための問いを分かち合い、共に考え続け“タネ”を育てあい、2030年の日野にたくさんの花を咲かせましょう。

日野市のサイトより/https://www.city.hino.lg.jp/shisei/keikaku/zentai/1019642/index.html

日野にゆかりのある市民、企業、行政職員などの多くの方が
未来に花咲くタネをまき、花を咲かせるために自分にできることを考え、
未来志向で動いていく仲間を増やすことで、
“私”が考えるありたい未来に近づいていくプロジェクトです。

2022年は、
「2030年にはこうなったらいいな!」
という一人ひとりの思い(タネ)を集めてきました。

2023年からは、
ビジョンを広げていく、使い方を見つけていくためにワークショップを実施し、2030年のこうなったらいいなという理想の姿に向けて、「自分がこうしたい!」という一人ひとりの思い(タネ)を集めています。

上記は、市の長期構想にあたるものなのですが、
作成にあたっては、職員も市民もワークショップを重ね、意見を出し合い、ビジョンを作りあげました。

2030ビジョンの特徴は、ビジョン完成がゴールではなく、
策定後の今年(R5年度)、「ビジョンを使った」「日野の地域づくり」をスタートさせたことです。

行政の計画(ビジョン)作成を市民参画型でつくりあげるのみならず「ビジョンを使って市民とともにまちづくりを進める」という日野市の動きは、「未来志向の市民共創」をいち早く実現したものだと思っています。

私たちエンパブリックは、日野市の事業展開の伴走支援をさせていただき
ワークショップを行ってきました。

まず庁内で職員向けにワークショップを開催。
ビジョンを使った政策展開について、職員の皆さんに考えていただく場を設けました。

7月2日のワークショップには、幅広い年代層の市民の皆さんが参加下さり、ビジョンを使いながら、自分の今後のアクションを考えました。

7月2日に開催されたワークショップの様子はこちら↓ https://www.city.hino.lg.jp/shisei/keikaku/zentai/1019642/1023617/1024236/1023619.html

また、ビジョンとあわせて制作した「マンガ」が完成。
さてここで、「マンガ」って何?と思われた方も多いかもしれません。
行政の策定する構想に、「マンガ」版がある、というのも、2030ビジョンの特徴のひとつです。

https://www.city.hino.lg.jp/shisei/keikaku/zentai/1019642/1023617/1023620.html

ビジョンには3つの形式があります。

1.日野市の長期構想として文章主体にまとめたもの。

2.「コンセプトブック」
ビジョンをそれぞれの現場で「使ってもらう」ための小冊子です。

https://www.city.hino.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/023/620/conceptbook.pdf

3.ビジョンのストーリーブック(マンガ)」です。
中学生を中心とした若い世代を対象に分かりやすくビジョンを伝えるために、ビジョンの中で大切にしている“自分らしさ”“個の幸せ”をテーマに、ビジョンのストーリーブックが制作されています。

ストーリーブックでは、将来への不安や劣等感から好きなことを諦めてしまっていた中学生の主人公が好きなことに熱中している同級生やまちの人との出会いをきっかけに、実は大人になることも悪くないということに気づき、自分の好きなことをまたやってみようと一歩踏み出します。自分の“好き”を誰かに伝えることは、なんだか恥ずかしく、ドキドキするものです。でも、誰かにそれを話してみることで、何かが生まれるかもしれません。皆さんが目にするものは、そんな小さなアクションから始まっています。このストーリーブックが、皆さんがこれから先何か悩んだときに、勇気づけれられたり、新たな気づきに繋がることを願って。

日野市ホームページでのマンガ版の紹介

読むと思わずジーンとし、はっとさせられ、地域を改めて見つめ直す、そんなきっかけとなるような内容となっています。
百聞は一見に如かず。こちらもホームページから閲覧できますので、ぜひ読んでみてください ^^

https://www.tama-ebooks.jp/book/14960/

マンガ版作成にあたり取材協力してくれた市内中学校の生徒さんたちも多数上記のワークショップに参加してくれました

真ん中、マンガを持っているのが、作者である市内在住の中学生マンガ家の白瀬いとしさんです

このように、盛りだくさんな仕掛けを内包した日野市の「日野地域未来ビジョン2030」
7月以降は、「ビジョンを使って市民とともにまちづくりを進める」ためのワークショップやイベントの開催を重ねてきました。

7月、9月のワークショップでは、2030ビジョンを使いながら、「“ひのと私”の未来ストーリー」を作成しました。

開催レポート https://www.city.hino.lg.jp/shisei/keikaku/zentai/1019642/1023617/1024236/1024237.html

2030ビジョンは行政の施策集ではなく、ビジョンを使って市民一人ひとりに、未来を描き、自分のアクションを考えていただくためのものなのです。

「日野に暮らし、働く私たちがどんな未来を描き、どう行動していくかによって、日野の未来が決まっていく」

日野市のホームページより

10月は、より多くの市民の方にビジョンを知っていただき、ビジョンを使ったお一人おひとりのアクションを考えていただくため、「ひのまちづくり市民フェア」に出展しました。

開催レポート https://www.city.hino.lg.jp/shisei/keikaku/zentai/1019642/1023617/1024236/1024632.html


「日野地域未来ビジョン2030」を使った、未来志向の市民共創の動きをふりかえってみました。

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