見出し画像

地域にあるものをもっと活かしあう

先日、スタッフの久保田とスポーツ庁を訪問し、室伏長官ともお話しさせていただきました。
テーマは「部活動改革を効果的に進めるには?」について、私からは地域づくりの視点から、久保田からはスポーツの現場の視点からお話しさせていただきました。
とてもオープンにお迎えいただき、充実した話し合いをさせていただきました。
*訪問レポートをnoteに掲載しています。https://note.com/empublic/n/n6d7c85cd81a9

その時に、まちづくりの担い手の方の多くは「スポーツはスポーツ」と捉えていて、スポーツを共に社会課題解決を進めるパートナーや地域の居場所や出番につながる地域資源として捉えていない人が大半ではないかという話をしました。
以前、金沢市でのSDGs推進において、SDGsカフェという市内のSDGsに関する活動を実践している方を順に招いて話し合う場を開くという取り組みをされていました。
ちょうどJリーグの会合で金沢市のサッカークラブ ツエーゲン金沢の社会連携担当の方がSDGsに興味があると話していたので、SDGsカフェを担当している方に紹介したところ、次のような声がありました。
「SDGsカフェで金沢の関連するセクターや活動者の全体に声をかけたと思っていたけど、サッカーは考えていなかったことに気付いた」
その方も、もちろんツエーゲン金沢を知っていて、地域での存在感を感じていたが、ただSDGsを考え、広げるパートナーとして思いついていなかったのです。
これをきっかけに両者がつながり、今では積極的にSDGsに関する協働が進んでいます。

自分と異なる分野の活動を、地域で共に進める仲間であることを見落としているのは、スポーツに限りません。
今、環境でも、地域福祉でも、医療でも、DXを進める企業においても、地域課題解決やまちづくりとの連携が重視されています。
しかし、「環境は環境」「地域福祉は地域福祉」「医療は医療」「デジタルはデジタル」と自分達でも、相手に対しても考えてしまいがちです。なかなか「環境-福祉-デジタル-まちづくり」で一緒に考えようとはならないものです。

それは活動だけでなく人についても、高齢者、パパママ、中高生などと一括りして考えてしまいがちですが、一人ひとりの思いや経験、スキルは地域づくりでもっともっと活かせる可能性があります。

実は、地域にはまちづくりや課題解決にもっと活かせる活動があり、人がいて、自分の事業展開のパートナーの潜在的な候補者はたくさんいる。

部活動の地域移行を学校や教師、スポーツ指導者の課題とせず、まちづくりと捉えることで、改めて地域にあるもの、地域の人の可能性を見直す機会が広がるきっかけになるといいなと思っています。

*まちづくりとして部活動の地域移行を捉える意味、可能性について、久保田がコラムをnoteに掲載しています。こちらも、ぜひお読みください。
https://note.com/empublic/n/nd0cbd46bc099


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?