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JamRoll×ChatGPT (前編)

JamRollとは?

「JamRoll」はオンライン商談・IP電話での架電を自動で録画/録音・文字おこし・分析する商談解析AIです。Zoom、Google Meet、Microsoft TeamsおよびZoomPhoneに対応しており、商談や架電内容を自動でレコーディングおよび文字おこし、また商談後に商談内容を自動でSFAに転記することで営業や社内会議の管理の負担を激減することができます。

2022年6月の正式販売よりスタートアップから大企業まで多くの企業様に導入いただいており、導入からわずか一か月で商談突破率40%向上、教育工数50%削減といった効果が確認されています。

JamRollのより詳しい紹介につきましては、こちらをご参照ください。

ChatGPT連携によって実現したJamRollの拡張機能

「JamRoll」とChatGPTとの連携により4月上旬から順次、以下の新機能をリリースします。

✓会議・通話の要約
「JamRoll」で録画・録音された会議および通話の内容を要約します。
録画・録音データを聞きおこす前に会議や通話の概要をクイックに確認することが出来るようになります。

✓重要な商談情報の抽出
商談において特に重要になる情報を自動抽出してJamRoll上に書き込みます。
この機能により、商談での重要な情報の取りこぼしを防ぎ、次のアクションを決定するのに役立ちます。

✓商談フィードバック
商談や会議の進め方に対してAIがフィードバックをしてくれます。会議の構成、営業の話法・トークの運び方に関して良かった点はもちろん、改善点をAIが指摘。商談や会議のブラッシュアップに活用できます。

上記の3つの機能がありますが、ChatGPTと連携してリリースする上で、どのような試行錯誤があったのか、要約にフォーカスして一連の記事で簡単に紹介していきます。

ミーティングの会話を入力とした時の課題

今回連携する際にあたって、OpenAI の APIを使いました。
ミーティングの会話を入力として、OpenAI の APIを使うのにあって以下の課題などがありました。

  • 1時間の音声には約17000トークンの文字が含めれているが、APIの一回の処理では約4000トークンまでしか対応していないため、長い会議の議事録に対してはまとめて要約することが出来なった

  • プロンプトをどのように設定することによってどんな要約になるのか

  • 要約以外のタスクでどのようなの依頼を頼めるのか

この中でも1つ目の入力長が長すぎるという問題に関しては、プロンプトを試行錯誤してもどうにもできない問題です。

要約結果

上記の課題についてどのよう試行錯誤があったかについて触れる前に、実際にどのような要約結果を得ているのか最初に紹介します。

以下が要約の一例です。

Aさんが営業のスタイルや面談の回数、クロージングのタイミングについて質問し、Bさんが新規と既存の顧客を担当するメンバーがいることや、営業ツールやAI解析を使った生産性の向上について説明した。ZoomやTeamsの録画機能や感情解析機能、リアルタイムコメント機能についての説明があり、JAMROLが営業スタイルに向いていることや、競合製品との違いについても説明された。また、セールスフォースとJAMROLLを連携させる仕組みを作っていることや、中小企業の方が導入が早く、ID数も多い傾向があることが話された。

JamRoll要約抜粋

実際に要約した会議に参加していた社員に要約内容を確認していただいた後に、頂いたコメントでは、
概ね、まとまっている印象がある」「パット見で何を話したかを振り返りやすくなりそうな印象がある」
などがありました。

実際にセクションの冒頭で述べた、課題についてどのような試行錯誤があったのかについて次節以降で触れていこうと思います。

トークンの制限に対して解決策

解決策としては、入力可能な長さに分割した上でAPIに投げそれぞれを一度要約し、最終的にそれぞれの要約を結合してAPIに投げ要約しました。
図1は解決策の流れを表しています。

図1 トークンの制限に対して解決策

拍子抜けな解決策と思われるかもしれませんが、会話のどこで分割するのかにより、出力結果が変わってくるため、テキスト分割手法が大事になってきます。
テキスト分割手法および、どのようなプロンプトを用いたのかについては、次の記事で紹介したいと思います。

Japan IT Week春

冒頭で紹介した、JamRollは4月5日[水]~7[金] に東京ビッグサイトで開催される「Japan IT Week春(営業 DX EXPO春)」に出展いたします。

JamRollブースはE11-34です。
当日は、実際のプロダクトを通して、本記事で紹介したChatGPT連携をはじめとする最新機能や、デモを体験していただけるように、準備しています。
また、ご質問やご不明点にもその場でお答えすることができます。

デザインにこだわったJamRollグッズもお持ち帰りいただけますので、ぜひお気軽にお越しください。



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