見出し画像

今より”観光”の未来がわかるニュース(後半)

現在の状況と最後のメッセージから伝わること

冒頭「4月は最悪の状況だった。」から始まった星野社長。
NEWSPICKS「ホリエワン」2回目の放送でした。
緊急事態宣言が開けた後に需要が上がり、第2波、第3波でまた下がりつつも、需要は徐々に回復していくという肯定的な見方をされました。
治療薬やワクチンが開発されるまでは、この需要を如何に取り込んでいくかを最優先に考えておられることがわかります。
最後のメッセージがとても印象的でした。
「5年、10年後になぜあの時こうしておかなかったという後悔がないよう経営者として取り組んでいきたい。予測できないものを、予測する。」
楽観的できない状況でありながらも悲観することなく、肯定的な見方の中で、直実に前に進む意思、その強さに感銘を受けます。

そして、星野リゾートのブランドごとの営業状況を聞く中で、非常にリスク分散している経営だなと感じました。

先週に引き続き、地方におけるマイクロツーリズム市場から、観光全体のマーケット分析についての話、とても参考になりました。

メモとして記録します。

画像1

マイクロツーリズム市場について

観光市場26.1兆円の市場を分析する
(国内市場の都市圏ではなく、所在する県内・近郊の市場)
・4大都市圏にいる人
・そのほか地域にいる人(ここの市場が当面のターゲット)
・その内、日帰り旅行者(ここの市場が当面のターゲット)
・これら国内市場は20兆円
(日本人海外旅行者が海外ではなく近場の旅行に切り替わる市場)
・訪日外国人(4.5兆円規模)3,000万人は失った
・日本人の海外旅行者(3兆円規模)1,800万人は戻ってくる

→上記を分散して集客している施設は強い
→需要の戻り方は、地域内旅行→4台首都圏→インバウンド
→1時間、30分圏内の県を跨がない需要=マイクロツーリズムを意識する

BASEを変える
(3蜜なしの滞在は、当面の基準になる)
・ロビーでおもてなし  →  お部屋チェックイン
・ビュッフェは中止 → テイクアウトに切り替え
蜜の「見える化」が必要
・大浴場が混んでいない事をわかる仕組み(スマホでわかる)
・混雑の見える化は、飲食店、レストランでも応用できる

→ここを徹底する、スピード感を持って取り組むことが重要

魅力の軸を見直す、コロナ収束まで変える
(地元のお客様にニーズ、地元のお客様の非日常)
・昔の上げ膳据え膳が良いのかもしれない
・山の地域が海の食材を出す、海の地域が山の食材を出すニーズ
・地元のお客様のニーズは、普段地元では買えないものが食べられるなど
 
→コロナ自粛ストレスを緩和する、地域観光を創る

投資家は慎重になる

オリンピックに向けての投資の採算に合わない投資が見直される
ホテルの投資については慎重になる(リミテッドホテルの再評価)
分散して集客できることが見極め(インバウンド1本は困難)
日本の温泉旅館は強い、見直される(温泉資源は優位になる)
運営会社に対する評価が変わる(緊急事態時の運営工夫)
外資系運営会社は今、対応できていない(国内運営会社の再評価)

組織の力の見せどころ(クリエティビティ)

苦しい状況、窮地だからこそ出てくるアイデア
思い切った事をやらなければならない、やればアイデアが出てくる

この期間過ごした時間がアフターコロナでどう活かせるか

ネガティブな部分だけでない、テレワークなど新たな日常の過ごし方が未来の仕事を変えて行く


写真は、昨年BEB軽井沢で撮影したものです

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?