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大野誠士さんとの対談②社会と繋がり合う

みなさん、こんにちは。ご訪問いただきありがとうございます。

現在Reapraという事業投資会社に所属している小堀です。今回も引き続き、Office Seiji Ohno 代表、ホリスティックコンサルタント/コーチの大野誠士さんとインターン生とお話したことをお送りします。

対談①はこちらからご覧いただけます。
https://note.com/emologue_0224/n/n95cc1132f7c6

今回も最後までお読みいただければ嬉しいです。

社会に出ていくための筋肉をつけていくこと

小堀さん:
前回、不自然な社会システムに対して新しい文化を創って広げていきたいというお話をしていただきました。自分を起点にしながら社会と触れ合っているのだと思います。

ただ、自己の内面に閉じやすいボクにとって、社会に接点を持ちにいくことは、かなり勇気のいることだなと感じてしまいます。そのようなときの感情はどのようなものだったのでしょうか?

大野さん:
そうですね、一気にというわけには行かないですよね。今も学びは続いています。アメリカ時代のことを例に挙げると、英語を後天的に学んだこともあって、セラピストとしてセッションをする時も最初はとても緊張していました。

でもその時の自分にとって適度に緊張感のある場に少しずつ入っていくことが外に出ていくトレーニングとなり、いわば社会と接するための筋肉を鍛えていくことになるのだと思います。

向こう側から外にさらに出ていく誘いが訪れる場合もあります。ある日お世話になっていた人から電話がかかってきて、この仕事のポジションが空いたからぜひアプライするといいわよと言われたんです。それで大学院で教えることになったんです。日本人として英語で講義をすることはとてもハードルの高いことだったんですが、これはやらなきゃいけないやつだなと感じたので挑戦することにしました。面接も合格して結局やることになりました。こういう経験を通して外に出て行く筋肉は徐々に付いていくのだと思います。

導いてくれる伴走者

小堀さん:
たとえ緊張しても外の世界に出て行くというときに、ボクにとっての大野さんのような伴走者という存在はいたのですか?

大野さん:
アメリカ時代はいろいろな先生に出会い、その方々が伴走者でした。2006年に出会った先生は10年間ほどお世話になっていて最初は毎週1回会っていましたね。やっぱり導いてくれる人は必要だと思っています。

僕にとって2019年が大きな節目になったのは、その導いてくれる人がはっきりとはいないフェーズに入ったからなんです。自分でソロで飛行するようなフェーズになったんです。友だちや仲間がいたり、書籍やワークショップなどからの学びは続きますが、今までの先生たちのように伴走して導いてくれている方は今はいません。

人によるかもしれませんが、導いてくれる人がいる期間は誰にとってもきっと必要なのだと思います。

より純粋な意図をもつこと

小堀さん:
内面の感情や感覚を大事にしながらも、外に出て社会と接していくプロセスの中で大切なポイントはありますか?

大野さん:
僕は大抵セッションのはじめに意図を聞くんです。このセッションで何を求めているのかを聞きます。その意図が指針となってセッションが進んでいきます。意図を持つというのは人生にも関わっていることだと思うんです。

前提として、すべての種は全体に貢献できるギフトがあると僕は理解しています。人それぞれもギフトを持っていて、自分のギフトを発見して、磨いていくことができるということですね。

自分の内面との向き合いや外との触れ合いの原動力としても、その人特有のギフトが花開いていく旅路のためにも、より純粋な意図とつながっていくことが大切だと思っています。

有名になるために自己と向き合い、外の社会に触れていくこともできると思うんですが、より純粋な意図と繋がると必要なサポートにもつながりやすくなるように思います。僕の場合は、より純粋な意図につながれている時にはそれが「大丈夫、あってる」という感覚として感じられたりすることもあります。

小堀さん:
有名になること自体が悪いことではないけれど、有名になることはいいこと、とその人の志向にセットされている感覚が強いのかなと思ったのですが....。

大野さん:
より純粋な意図が大切という観点からだと、有名になりたいという意図はやや浅いと感じます。意図そのものを深めていくと、例えば父親に認められたいとか、人に愛されたいというようなより深い意図がでてくるんです。より深い意図に気づいて行動していく方が自分や周囲のためになると思うんです。

洗練されてない意図は自己中心的なものに閉じてしまうという感覚です。それが悪い訳ではないですが、結局その意図から深い満足は生まれにくいと思うんです。

社会との繋がり方

インターン生B:
ぼくは意図が浅いなと思ったときに優劣をつけてしまうんです。どっちが良いという訳ではないと思うんですが、よりメタ認知してる方が優れていると瞬時に評価してしまうことがあります。それを無くしたいと思っています。どうしたら今の固定観念を変えられるのか、大野さんのご意見を聞いてみたいです。

大野さん:
便宜上浅い深いという基準で区切っているだけで、優劣が本当はあるわけではないですね。

浅い意図で止まっている理由があると思うんです。深い意図に繋がるためには向き合わざるを得ない傷があったりと。

例えば父親に愛されたいという深い意図も、有名になりたいという浅い意図で止まっていれば、父親に愛されていないという傷には触れなくてよかったりするんです。同意なく傷を開く権利は僕にはないですから、本人のタイミングと意志を尊重することが大切だと思っています。その意図で止まっている理由がきっとあるんだと思ってみてください。

優劣の視点は、究極的には存在自体に価値があるということ、つまり僕たちが自分自身の存在価値に気づけていないから出てくるのだと思います。優劣で外の世界を見るということは、自分の内面についても優劣で見ているということだと思うんです。自分の無意識のうちに、例えば自分の頭の回転が速いことは優、でも自分の容姿のここは劣と評価してしまってるのかもしれません。

今までの世界は「何かができるから価値がある」という傾向が強いのかなと思います。でも赤ちゃんのときは存在してるだけで価値があるとなりますよね。優劣を越えるのは、存在自体に価値があるという状態だと思います。

ここでも一気に変化するというわけにはいかないですから、好奇心を外側だけでなく内側にも向けて、自分の中で起こっていることにも気づいていくことがまずは大切だと思います。

結び

今回は、自己と向き合いながら外と繋がっていくことについてnoteさせていただきました。

次回も引き続き大野さんとの対話をお送りします。対談を終えて感じたことを書こうと思っていますので、ぜひそちらも読んでいただければ幸いです。

 もし今回の対談内容を読んでいただき、感じたことや考えたこと、「こんなことを話してみたいな」と思ってくださった方がいれば、ぜひご連絡ください。一緒に何かを学び合えたらとても嬉しいです。

▼対談させていただいた大野さんのnoteはこちらです。
https://note.com/seijiohno

▼連絡先
メール:yuto.kobori@reapra.sg
facebook:https://www.facebook.com/yuto.kobori/

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。


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