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イタリア女はいじめられない

昨日はイタリア女たちがまるで意地悪なような書き方をしてしまい、またちょっと反省している。確かにイタリア女がする批評は往々にして辛辣だし、みんなが結構頻繁に悪口を言うが、それほど悪気があるわけでもない。単にその事実が気に入らないだけだったり、自分はもっとすごいんだと言いたいだけ。

例えば、先日書いた、体にぴちぴちのトレーニングウェアをきて肌を露出していたぽっちゃり女子を例に挙げると、彼女たちの美意識がそれを受け付けられないだけの話。昨日も書いたが、イタリアの子供は基本的に褒められまくられて育つので、国民総勢で理由もなく自分は美しくて有能だと思っている。自分はとにかく素敵だと思い込んでいるので、自分のお尻についているお肉のことは忘れてトレーニングウェアが食い込んだお尻にはつい吠えてしまうのだ。でも別にそんなに悪気があるわけでもない。

また、いかにも仲のよさそうな友達のことを陰ではこき下ろしたり、その友達の秘密の失敗談や問題ごとをぺらぺらと喋るのも当たり前。「悪口を言う」ということ自体、別にネガティブな行為だとは思っていない。彼女たちにとってはただの「感想」なのだ。そして、それが原因で他の人との関係がこじれたとか、仲間外れにされるようになったという話もあまり聞かない。みんながそうだから多分誰も気にしないのかもしれないし、マイペースな人たちなので、どんな悪口を聞こうがその人のことを自分の物差しできちんとジャッジしているのかもしれない。そして、彼女たちは自分が言ったことも人が言っていたこともすぐ忘れてしまう。いや、それ以前に人の話を聞いていないこともある。

でも多分、他人を辛辣に批評して悪口ばかり言っているのはイタリア女ばかりではなく、日本の女性たちもそうなのかもしれないが、どうなのだろう? 日本の女性たちはもっと闇が深そうで、それはそれで怖い。ママ友のマウント話とか、女子高生のLineいじめの話とかをネットで読むと私は震え上がる。でも、そういう日本の女性たちに聞いていただきたい、イタリア女がそういう時どうするかを。

彼女たちは悪口や辛辣な批評を言われたところで、「わかってないわね、きっと嫉妬しているのね」と思って鼻で笑う。なにか言われたら言い返す。負けない、気にしない・・・だって、自分のほうがすごいんだから。

おっと、今日はイタリア女は意地悪ではない、という話がしたかったのだった・・・そうなのだ、イタリア女は強いだけで意地悪ではない。

(ksukeradiorecさんのイラストを使わせていただきました。ありがとうございます)


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