貧乏人は小さな楽しみも許されない
ヨーロッパでは将来的にワクチンパスポートができて、このパスポートがないと=ワクチンを打っていないと外国には行けないことになるだろうと言われている。イタリアでもすでに「ワクチン接種済か、PCR検査で陰性でないと●●できない」という方向にどんどん向かっている。すでに国内移動では規制が始まっていて、ミラノからローマやナポリに向かうフレッチャロッサ(という新幹線のような特急電車)に乗るためには、PCR検査で陰性の証明が必要。検査してこなかった人のために最近、中央駅にPDR検査所ができた。今後は特急に乗るためだけではなく、他の州に移動するにはワクチン接種済み、またはPCR検査陰性証明が必要となりそうだ。それどころか近い将来、映画館や劇場が再開したら、たかだか映画一本見に行くためにも、これらの証明が必要になるのではないかと言われている。下手するとレストランに行くにもそれが必要になるかもしれない。
現状では、イタリアではPCR検査は少なくとも1回50~60€(6500~7500円くらい)かかる。それを映画を見たり、外食したりするたびに払うとしたら結構な出費である。
・・・と思っていたら、今日のニュースで、自宅でもできて15分ほどで結果が出る簡易キットが6~10€(800~1300円くらい)で、スーパーでも売り出されるらしい。まあ、この値段なら納得できないことはないかな、という感じ。でも例えば家族4人で外食するとしたら、出かける前から合計5000円くらいの出費なわけで・・・まあ、イタリアでは外食が高くて、しょっちゅう外食できるような家庭はそもそもお金持ちなので、+5000円くらいどうってことないのかもしれないが。
なんだかこうやって、否が応でもワクチンを打たねばならない状況に追い込むのは、果たしてどうなのだろう。またはワクチンを打つまでは、PCR検査に好きなだけお金をかけられる裕福な人だけが楽しいことができるというのもどうなのだろう。一般家庭、またはそれ以下の貧しい人たちは、今まで以上に外食や映画などの小さな楽しみさえ奪われていくなんて。せめて、PCR検査キットはタダにしろ、と言いたい。ま、日本語でnoteで吠えていても仕方ないが、日本はこんな愚かな仕組みはどうか作らないでいただきたい。
(golchikiさんの画像を使わせていただきました。ありがとうございます)
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