【海外暮らし】英語上手ねぇ。は嫌味?
最近、犬の散歩をしていて、同じく犬の散歩中だったご婦人と立ち話をした。
犬の散歩あるあるなので、何犬ですか?とか何歳ですか?とかそんな話をする感じ。
初見の方に、あまり細かい身の内話はしないのだが、
そのご婦人には話の流れで「私、日本から来てて・・・今5年目」みたいなことをチラッと話したところ、
「5年のわりにはドイツ語上手ねぇ」っていうよくあるお褒めの言葉をいただいた。
「いやいや、ほんとドイツ語難しくって困っちゃいますよ」みたいな返答をしつつも、
このお言葉に素直に喜べない私がいるのだ。
それにはある出来事があったから。
今日はその話を少し。
ドイツに来たばかりの頃、友達作り・人脈作りを兼ねて、友人と飲みに行ったり、食事に行くことが多かった。
ある時たまたま立ち寄ったバーでイギリス人の青年(と言っても同い年くらい)と出会って結構話が盛り上がった。
ドイツで英語の先生をしているという彼は、ドイツ語はもちろん話さず。
話す英語もTHEイギリス英語って感じで話していてとても新鮮だった。
その後、何度か彼に会う機会はあったのだが、それっきりで今彼が何をしているのかも知らないのだが、
そんな彼からの発言は今でも覚えている。
「君の英語はとても上手だ。
でもその意味はわかるよね。上手って言われるってことはネイティブではないってわかるってことだよ」
とのこと。
そもそもネイティブになろうとなんて思ってないのだが・・・
そしてネイティブじゃないなんて誰が見たってわかるんだから、あえて口に出さなくて良かったんだが・・・
「英語上手だね」で終わりにすればお互い気持ち良い会話が続けられたのに・・・と色々と複雑な心境だった。
褒めているように見せかけて嫌味じゃない?とも思ってしまった。
ただ彼が言っていることに対して納得できる部分もあった。
例え、英語圏出身じゃなさそうでも、完璧な英語を話したならば、
「英語上手ね」なんて言わないだろう。
だって話した段階で「ネイティブ」ってわかるのだろうから。
今の私は「見た目も非英語圏の人間、そして話す英語ももちろん非英語圏の人間」というわけなのだ。
この彼からの発言を聞いて以来、私は「○○語うまいね」発言には素直に喜べなくなった。
お世辞でも褒めてくれているのだから、喜んで良いはずだし、
ひょっとしてひょっとしたら、本当に私のドイツ語や英語を上手と思ってくれているのかもしれない。
だが、この褒め言葉を聞くたびに、前述のイギリス人が言った発言を思い出してしまい、
「あぁ、またネイティブレベルじゃないね」って言われちゃったわ、と思ってしまう。
とってもひねくれものになっているのである。
でも。逆に英語&ドイツ語をもっと上手くなってやるというモチベーションにはなっているので、
今後も「〇〇語うまいね」発言をされたら、
ほら「ネイティブには聞こえねぇ」って言われてるぞ、と自分で自分の尻を叩きながら、語学学習に勤しんでいこうと思った。
今日はこの辺で。Ciao
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