雨でも晴れでも「繊細さん」

先日、雨でも晴れでも「繊細さん」の本を読みました。著者はHSP専門カウンセラーの武田友紀さんです。

武田さんの著書を拝見するのは3冊目。今回もとても心温まる本だったので、心に残った3つのトピックを記録したいと思います。

近年、「HSP」という言葉が世の中に出てきました。

繊細さん(=HSP)たくさんのこと感じ、深く考え、味わう人。

幼少期の頃から、「神経質・敏感」と家族に言われて育ってきた私としては、この性質が良くないことだと思っていました。

しかし、武田さんの著書を拝見し、繊細で良いんだと思えるようになりました。


1,人生には3つの時期がある

生きていく中で、3つの時期をなんども往復するそう。

今のあなたはどこにいますか?

①痛みを治療する時期 ②ゼロ地点 ③愛やよろこびを探求する時期

①痛みを治療する時期・・・マイナスからゼロへ行くまでのあいだ。

生き方の変化を伴う。「相手を優先する生き方をやめ、自分の本音を大切にできる。」「心からやりたいとおもう仕事をする。」など・・・。

時間も労力もかかるが、他人から押し付けられるのではなく、自分から「もうこんなのはイヤだ!!!」というエネルギーが必要。

②ゼロ地点・・・生き方の変化を経て、悩みが解消されたあとの時期。一定期間、「何をやりたいのか全くわからない」時期でもある。この時期は変化のたびにやってくる。

③愛やよろこびを探求する時期・・・ゼロ地点から次に進むには、素直に「良いなぁ」「憧れるなぁ」と自分より一歩先を行く人のマネをしたり、試したり…。実際に行動することで見えてくる。

私は今、絶賛①の地点にいます。

2,「言葉が伝わる」ということ。

言葉が伝わらない気がするときってありませんか?

「思っていることは言葉にしないと!」とよく言われますが、言葉にしているんだけど、伝わらないんだよ・・・。ということがよくあります。

どうして伝わらない気がするのか?

例えば、河原に行ったとします。私は「きれいだね」と相手に話したとします。その相手は「そうだね」と返事をしますが、なんだか伝わった気がしません。

繊細さんの「きれいだね」という言葉のなかには、

お日さまが照って空気があたたかく、澄んだ水音がしている。姿はみえないけれど、草の陰、ほうぼうで虫が鳴いている…。 

というものが背景にあります。しかし、「きれいだね」という言葉だけでは伝わらない。

お日さまが照ってあたたかいね、水音がしているね、この風景を一緒にみられて嬉しいよ、と全部を説明しないと気持ちを受け取ってもらえない。
自分が当たり前に読み取り、発しているものが相手に受信されないもどかしさ。

言葉は感じているほんの一部しか表せない。

ここで私の心にズドーンときました笑。まさにコレ!!と。(表現するのが下手なもあるけど…)

伝わらない気がするのは、「自分が発した言葉がどのくらい相手に響くのかを見ている」から。つまり、言語ではなく、「非言語」の部分

著者の武田さんも経験があったみたいですが、旦那さんと出会い、はじめて「言葉が伝わる」経験をしたそうです。

同じくらいたくさんのことを感じ、深く考えながら景色を見ている人がいるのは嬉しいこと。

そう綴っておられました。

素敵ですよね。「伝わっている」と実感したい!!泣

その反面、繊細さんは、「相手が考えていることが分かるから辛い。」と言いますが、当たらないこともあるので、伝えるというのは大事と仰っておられます。

3,本音を見分けるには?感性を育てる。

①体感覚・・・自分や相手が発した言葉に対し、体に気持ち悪さや違和感を感じるときはありませんか?それは、体がNoと言っている証拠。日頃からこの感覚を感じるようにすれば、自分の本音が分かるようになります。

「~したい」とつぶやいて、ふわっと心が軽くなる・楽しみになると感じたらそれは本音。Goサイン!反対ならば本音とズレています。

②小さなささやき声を聴く・・・日々の小さな決断から自分の声を聴こう。「今どんなコップを使いたい?」「何が食べたい?」そんなちいさな声を聴こう。「なんとなく」を大切に。

→イメージできるようになれば、感性が育っている証。

③自分と対話する

「迷っていることがあるけど、どうしていいか分からない」

そんな時には、幼い自分をイメージして問いかけてみる。

「~したい?」という問いかけに対し、~している自分がイメージできればOK。逆に「イヤだ!」と言われたり、無視されていればNOのサイン。

おわりに

私は「繊細さん」という言葉がとても気に入っています。

「繊細でいてはいけない」と思っていたので、無理に違う自分になろうとしていたからです。しかし、無理をすればするほど心が枯渇し、感情が無くなってくる。そんな経験をしました。

この本に出会ってからは、どんな自分もOK!ありのままでいてOK!そんな自分も好きでいてあげよう。と自分を認めることができました。

自分を愛せてこそ、周りにも優しさや愛を配ることができる。

まずは自分の愛のタンクを満タンにしてあげようと思います。





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