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noteを始めて約5年。北欧デザイン留学後のこれまでとこれから。自己紹介Webを公開しました。

北欧フィンランドに留学後、帰国してからnoteを書き始めて約5年が経ちました。おかげさまで、このnoteを通じて本当にたくさんの方からご連絡をいただき、お話をしたり、仕事につながることも増えてきました。

お話の内容は様々です。デザイン留学や転職などのキャリアに関すること、北欧移住や海外子育てなどのライフスタイルに関すること、社会課題を解決するイノベーションや社会のためのデザインなどお仕事に関することまで。

今日はデザイン留学後のキャリア構築や関連するお仕事をしている人の参考に、また新たな繋がりの発展のため、最近のお仕事について書きます。

私とお仕事についてのnotionを公開

noteではその時々で私が感じていることや学び、留学や子育て、仕事の体験からの気づきについて発信しています。

一方、私のことや仕事について断片的になっていましたので、あらためて、私のことや活動についてnotionでまとめました▼

ご興味を持っていただける方はぜひ訪れてみてください。

このタイミングと合わせて、北欧デザイン留学後の最近の活動を振り返りながら、これからについて今考えていることを書きたいと思います。

北欧デザイン留学後の軸について

北欧留学前までは、土木エンジニアとして海外のプラント建設に携わっていました。

留学以後は、デジタル技術を活用した新規事業の企画・立ち上げを本業としています。また、大企業や官公庁をクライアントとするデザインコンサルティングの仕事をしています。

活動の根っこにある思いは「社会課題の解決に資すること」です。これは、学生時代に社会基盤工学という分野を専門として、社会インフラの研究や海外におけるエネルギープラント建設のお仕事など、一貫して私のキャリアの軸となっています。

具体的な内容としては、
・新規事業やデジタル、戦略デザイン支援
(都市・インフラ・エネルギー領域)

・社会・政策のデザイン支援
(ダイバーシティなどの北欧社会の強みがあるところ)

・主体となり推進するウェルビーイング事業
(働く人のメンタルフィットネスなど)

の3つです。
もちろん、同時に全部を私一人でできないため、その時々でリソースを決めています。

そして、これらの活動の先に描いていることは、やはりフィンランドに留学している時に感じていたウェルビーイングな社会のイメージを常にもっています。例えば、人間が幸福に生きるための仕組みとしての教育や社会福祉であったり、ダイバーシティを受容する文化であったり。あるいは、自分自身のココロとカラダを整える習慣を持つことであったり。

最近の活動を少しご紹介させてください

こうしたビジョンや軸を中心としながら、具体的にどんな活動をしているのか少しご紹介させてください。会社員として自社事業に携わったり、支援者としてデザインコンサルを提供したりと様々な活動をしていますが、いずれも、戦略・事業デザインのお仕事をさせていただいています。

働く人のウェルビーイングを高めるメンタルフィットネス

前職のNECから新規事業として取り組ませていただきました(公開情報を書ける範囲で記載させてもらいます)。

働く人の生産性やウェルビーイングを日本の社会課題として捉えて、世界一幸せと言われ、労働者一人当たりの生産性も高いフィンランドにいた時に感じた「メンタルフィットネス」という習慣をオンラインで届けよう、という企画です。

ご縁をいただいた株式会社カヤック、楽読にご協力をいただいて、サービスの開発と検証を進めていきました。

さらに企業向けには、より信頼性の高いサービスとして展開するために東京医科歯科大学、精神行動科の先生方にご協力いただき、予備的な調査も行いました。

この1つのプロジェクトに3年近くどっぷりと関わらせてもらい、サービス形態から、ビジネスモデルまで、数多くの実験と検証、ユーザーや顧客獲得そして、何度も方向転換を経験することができました。

なにより北欧で取り組みたいと思った領域に全力でコミットできてとても貴重な経験になりました(今もこの領域でどう事業を継続するか検討中です)。

人に寄り添う政策デザイン調査と検証

経済産業省 JAPAN+DのWebサイトより

次に、カルチャーデザインファームKESIKIのお仕事で取り組ませてもらった、政策形成プロセスのなかに、人に寄り添う政策をつくり、届けるデザインアプローチをとり入れようというプロジェクトです。

経済産業省に所属する公務員を中心とした、部署横断・省内外のメンバーが集うチームと、先進的な海外事例とそのプロセスの調査や、調査を踏まえた政策デザインプロジェクトの伴走支援をさせていただきました。

JAPAN+Dのnoteもこちらからどうぞ!

調査内容や教育コンテンツもWebサイトにて公開されています。

もともと、社会基盤という公共性の高い分野でのエンジニアリングを専門としていたので、公共×デザインの分野で仕事ができることにとても楽しく取り組ませてもらいました。

企業のDEI(ダイバーシティ経営)推進を支えるコンパスデザイン

さらに発展的な政策デザインの実践として、企業のダイバーシティ経営推進を支えるダイバーシティ・コンパスのデザイン支援にも取り組ませてもらいました。

経済産業省 社会政策室HP(ダイバーシティ・コンパス)より

KESIKIの先輩方に素敵なご縁をお繋ぎいただいて、国際女性デーでのBusiness Insider、MushingUpのウェルビーイングカンファレンスにて、そのコンパスについて、デザイン視点から少しお話させていただきました。

行政の政策領域のなかで、ダイバーシティというテーマほど、人に寄り添うというデザインとの親和性が高い分野も多くはないでしょうか。日本の社会のため、経済のためという視点から、人間中心に課題と向き合う、マクロとミクロの幅を繋ぐ役割としてのデザイン、に取り組むことができ、とても感謝しています。

東南アジアの廃棄物業界における新規事業開発支援

インドネシアの埋立地の実態(JAPAN TIMESより)

こちらは現在進行中なので詳しく書けませんが、解決しようとする課題を少しシェアします。

インドネシアでは、大量のゴミがリサイクルや環境にやさしい燃焼などを経ずに、埋め立てられます。
日本では公共機関がゴミの回収を担っていますがインドネシアでは、主なプレーヤーは民間企業です。数百以上のゴミ収集やリサイクルの企業やスタートアップがデジタル技術などを活用しながら事業を行っています。

社会課題の解決に、コンクリート構造の視点から、途上国エネルギーの視点から、取り組んできました。テクノロジーという解決策に加えて、現地の人の生活や行動様式に寄り添うデザインという要素を加えて、取り組むことができ、やりがいのあるものです。また、収益性との両立を目指すビジネスデザインが大切な領域でもあります。

ぜひ、つながりましょう!

北欧デザイン留学後から約5年という節目でもあり、このタイミングで自己紹介サイトと最近の活動を共有させていただきました。

社会基盤工学を専門とする私が北欧へデザイン留学をした際には、180°異なる分野に来てしまったという感覚があり、正直不安も感じていました。
でも、本当に嬉しいことに、徐々に今までやってきたことが繋がってきています。インフラ x デジタルの新規事業であったり、北欧で経験したウェルビーイングなライフスタイルだったり、豊かな社会デザインだったり。

相談を受けたことがきっかけで、一緒に仕事をしたり、色んなきっかけが生まれていることを感じています。ぜひ気軽にご連絡ください。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

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