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北欧子育てパパの話②ー共働きでも余白を生む

ただ生きているだけで忙しい現代人。
子供がいればなおさらのこと。ご飯を作ったり、お皿を洗ったり、保育園の送り迎えをしたり、風邪を引いたら看病したり。

もっと時間があれば、読書をしたり、スポーツをしたり、友達とご飯を食べに行ったり、副業をがんばったりできるのになあと感じる人はたくさんいると思います。

私も子供が生まれて、こんなにも「自分の時間(ME TIMEと呼んでいます)」がとれなくなるものなんだと落ち込んだ時期もありました。

日本の子育て世代は時間貧乏と言われています。子供との時間を楽しむ余裕がなく、保育園・職場・家を忙しく往復するだけの生活になっているのだそうです(上記事)。

私も、5歳の長女ともうすぐ3歳の次女の2人の子供を共働きの妻と育児しながら、本業に加えて、兼業をしています。

タイトルにもあるように2年間北欧フィンランドに子連れ留学していました。
この期間は、1つ前の記事で書いたように、北欧の子育てエリートのパパ友たちにもまれながら、育児・家事のレベルを上げる時間を過ごしました。

実は、北欧の穏やかなイメージと裏腹に、北欧のパパ・ママも日本と同様、忙しい生活の中で効率良いライフスタイルを重視してたりします。

帰国後から数年、今も当時の感覚を忘れないように、子育ても本業も、兼業もここ一年半続けて、遊びも充実して楽しめるように少しずつなってきています。

北欧子育てパパの話2回目は、時間が不足しがちな共働きの子育て期間に、どう自分の好きなことや副業などのキャリアを両立させていく工夫について自分の経験や北欧子育ての視点からお話したいと思います。

実は忙しい北欧の子育てパパ・ママ

北欧の家庭では9割以上が共働きです(日本は6-7割)。

世界一男女平等な国といわれるフィンランドでは、男性も女性も同じように仕事をして、同じように家事、育児をすることが当たり前の社会です。

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共働きの割合(古いデータですが北欧諸国は9割を超えています)

北欧のライフスタイルと聞くと、午後4時には仕事を終えて、プライベートを楽しむというイメージがあると思います。確かに、午後4時に仕事を終える人も多いのですが、終業後の時間の使い方として、習い事をしていたり、子供の習い事に行ったり、運動したり、様々な予定が詰まっています。

仕事だけではなくて、将来のため、健康維持のため、人間関係のため、子供や家族のために、最大限時間を活用としています。自分の人生を生きるのに忙しいという感じでしょうか。

一方、日本では、午後4時以降も当たり前のように仕事をしている人が多いと思います。下の図を見ると、日本は仕事時間が他国と比べて長く、一方、家事、睡眠、社交、スポーツなどの時間は短いというデータがあります。

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つまり、日本人は仕事に忙しいということが分かります。

じゃあ、仕事の時間を減らせばいいんじゃ?ということになってしまうのですが、そうともいかないのが、パパ・ママの状況なのかなと思います。転職活動するにしても、時間がなかったり、収入と働きやすさを天秤にかけたり、女性は子供がいることが就職のハンデとなったり。

まずは、今の暮らしの中でできるだけ余白を生み出していくことについて、少しでも参考になるよう書こうと思います。

曜日を決めて、パパかママが仕事にフルコミット

前提として、どちらかの仕事が滞ったり、プライベートの時間が足りなくなるとイライラしてしまったり、子供とのコミュニケーションが雑になったりいろんな問題が出てきます。

自分の仕事だけが進めばOKではなくて、お互いの仕事がどんな状態なのかを知ることが大事なので、パンクしそうなのか、少し余裕があるのか、などをアバウトに共有するようにしています(たまに自己申告を忘れて、イライラしてて怒られる時がありますが.....)。

もし、自分の仕事がかなりヤバイ状況な時だったり、妻の仕事がパンクしそうな時は、毎日少しずつ仕事を進めるというよりはできるだけ1日はガツンと仕事を進められるようにするとうまく回る気がしています。

例えば、私の場合は毎週火曜日は、どこまで仕事をしていても良い日ということに設定してあり、夜も食事からお風呂、寝かしつけまで頼めば妻がしてくれることになっています。

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娘の仕事をしている親のマネ

逆に、妻も仕事が溜まっている時は、月曜日や金曜日に朝早くに出社して、普段は在宅、時短勤務にしていますが、フルタイム+αで働いて、帰ってくるということをします。

いつも夕食作りやお風呂の時間を気にして、仕事をしていると、もっと仕事をしたいのにモヤモヤすることがあったりするので、事前に話し合って、グッと力を入れて仕事をすることで滞りがない状態をつくることが心地よくいるために大切だと考えています。

土日の時間の使い方を相談しておく

土日は完全にオフにしたいという気持ちもありつつ、副業をしているため、どちらかの半日、子供が寝ている昼休み、あるいは夜の時間などで、仕事をすることが出てきます。

そうした場合、早めに土日に過ごし方と、どこで時間をとりたいかを相談します(よく相談が遅れちゃいますが)。

そのうえで、お互いに1人の時間をとること、家族一緒に時間をとることをバランスよく楽しめるように、土日のうちどちらかは、午前に私が子供を遊びに連れて行って、午後からは交代して妻が子供を遊びに連れていき、もう1日で家族で遊ぶというような過ごし方をとったりします。

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ワーケーションにて

私の場合、今やりたいこととしてデザインの仕事や、新規事業のことなど、複数あったりしますし、人によっては収入面を高めたいみたいな場合には、こうした土日の時間の使い方もあると思います。

パパも1人で子供と一緒にいて楽しめる

2つ、お互いに協力し合うことで時間の余裕ができる方法についてご紹介してみました。どちらも、パパ・ママがいわゆるワンオペの時間を意図的に作ることが大切だと思っています。

街中でもママと子供たちが一緒にいるワンオペの姿はよく見ても、パパと子供たちだけという組み合わせは、どちらかといえば、少ないのではないでしょうか。

北欧の子育てパパのように、1人で1日中子供たちと楽しく遊べるというような関係性を育んだり、スキルを磨くことで、お互いのプライベートの時間や仕事にフォーカスする時間を増やしたり、それが最終的には、自分自身の時間の余白をうむ好循環に入ると考えています。

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公園にて

私も二人の子供を連れて1人で遊びに行くと、ぐったり疲れてしまってましたが、次女が少しずつ大きくなってきて、今はみんなで遊びに行くのに慣れてきました。

そのうえで、家族の時間、子供と向き合う時間、自分たちの理想とする時間の使い方をしていけるのではないでしょうか。

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時短家電や手抜き料理の時短など、時短術は多くありますが、パートナーと協力しあうことで、時間を作ることを中心に書いてみました。

冒頭でも書いたように、本質的にはそれぞれが自分の好きな時間の使い方をできるようになることが1番だと思います。

仕事にできるだけ時間を使いたい人、子供との時間を大切にしたい人、スポーツや趣味に時間を使いたい人、副業をしたい人、人それぞれ大切にしたい時間とそのバランスが違っていると思うので、1つの正解はありませんが、各家庭においてベストな協力のあり方が見つかるといいなあと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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