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多様な人材が活躍する環境をデザインする - Well-Being Conferenceから

Business Insider・Mushing Up主催のWellbeing conference ──これからの社会と私たちのウェルビーイングが3月8日に行われ、私もトークセッションの1つ「グローバル経済をしなやかに航る。ダイバーシティコンパスの試み」にて少しお話させていただきました。

well-being conference HP

今、多様性やDEI(多様性・公平性・包括性)、LGBTQなどの観点から組織や人材戦略をアップデートしていこうとする動きが活発ですが、その背景には
・長く働き続けたいと思う職場をつくりたい
・多様な感性が交じり合う活気あふれる職場にしたい
魅力的な人材を自社に呼び込みたい
DXを推進するにあたって、性別や属性に偏りをなくしたい
などの具体的な経営の課題感があります。

特に、労働人口減少と高齢化が進むなか、中小企業から大企業まで抱えている大きな悩みの1つが「人材の採用や定着、風土醸成」だと耳にします。

こうした経営の課題感を解決するアプローチとして、DEI(多様性・公平性・包括性)の推進やダイバーシティ経営(多様な人材が活躍する魅力的な組織)の必要性が高まっています。

このトークセッションでは、経済産業省が打ち出している企業におけるダイバーシティ推進の方向性を見定めるツール「ダイバーシティ・コンパス」について、私はデザインアプローチの観点から共有をさせていただきました。

デザインの役割としては、「企業における多様性を受容する環境や仕組みを再設計する」ために、「そもそも私たちは何を目指し、どうアプローチしていくべきのか」また「どう自分たちなりの思想や方向性をデザインしていくのか」このあたりを明確にしていく潤滑油のようなものだと考えています。

当日の内容は、記事↑に分かりやすくまとまっていますので、興味を持っていただいた方は、ぜひご覧ください。

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ここからは少し登壇では触れていないパーソナルな考えについてシェアさせてください。

私は、オーストラリアの建設現場に赴任していた頃からダイバーシティに関する課題感を抱えていました。100倍以上の給与格差があったり、自分と違う人種への軽視があったり、男性的なマネジメントが絶対とされていたり。

その後、世界一幸せで男女平等のフィンランドに留学して学んだデザインを掛け合わせながら、このダイバーシティという日本の世界の社会課題に取り組む機会をいただいて、本当に嬉しく思っています。

このテーマに取り組んでいくためには、「オープン」に「共創的に」取り組むことが大切だと体験を持って学びを深めています。

具体的には、
・ダイバーシティに理解のある経営者
・具体的な制度や文化醸成などのプロである人事
・現場を率いるリーダーたち
この企業内における鍵となる関係者たちとともに、

・社会の大きな流れを政策をもって推進する行政機関
・社会の機運を醸成していくメディア
・そして、私たちのような架け橋となるデザイナーなどの支援者

様々な関係者が一体となって、ダイバーシティが社会に浸透していくことで本当に大きなムーブメントが起きると思いますし、実際に起き始めていると感じています。

その背景にはESG。ダイバーシティ。インパクトスタートアップ。こうした新しい資本主義の流れを反映した活動にエネルギーを注ぐ人が徐々に増えていますし、社会の機運、お金の流れを感じています。

私もそうした新しい豊かさへの貢献をできるような取り組みを続けていきたいなと改めて感じたWell-Being Conferenceとなりました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
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