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「ブラックホールの飼い方」を読んで

この本は図書館の子供向けコーナーにあった。

「こどもにおすすめの本2021」とテープが貼ってある。
結論からいうと、私が子供の頃はイマイチ理解できなかっただろうと思う。
ちょっと長く感じるからかな・・
ものがたりはアニメとかにしたら子供に超おすすめ(是非してほしい!)、文章を読むとなれば個人的には大人の方へおすすめです。

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主人公の女の子について帰ってきたブラックホールちゃん。通称ラリー。
女の子は父親を亡くしたその寂しさから父親に関するもの全てをラリーに飲み込ませる。

ブラックホールの中へあらゆる嫌なものを飲み込ませるが、その瞬間それにまつわる現実が変わっていってしまう。鬱陶しい弟が静かになったり、お母さんからの嫌な呼び名がまともになってしまったり。


ある時飼い犬がラリーの中へうっかり飛び込んでしまい主人公はブラックホールへ入ることを決心する。
そこには今までラリーちゃんに飲み込ませた全てが漂う宇宙空間だった。
自分が目を背けていたものーお父さんとの思い出ーなどの心の闇をしっかり向き合うことによって主人公は改めて前を向いて生きていこうと決心することになる。

ちょっと泣いた。

ブラックホールについてちょっとわかるかなと科学的な興味を持って読んだ本だったけどうっかり泣かされた。
心の闇と向き合うことの大切さ。それを教えてくれる素敵な本でした。

ただちょっと言い回しは周りくどいことも多く前半は長く感じる。笑
でもそれも主人公のキュートさやお父さんへの無垢な愛をじわじわと読む側に植え付けていたようで、ラストスパートはしっかり心に突き刺さりました。

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