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本を読む子どもになってほしい

あまり更新していなくてすみません。ときどきフォローしてくださる方がいらっしゃるので、近況をお知らせしていこうと思います。

小さなころからの読み聞かせ

小さなころから読み聞かせは多い方だったと思う。毎晩、寝る前に2冊は読む。3冊が定番だった時期もあった。購入したり、図書館で借りたり。

大変な時には、自分の声を録音しておき、流すだけにして私はページをめくるだけ。それでも、一緒に見ていることが楽しいみたいだった(もちろん、ライブで読んだほうがいいとは思うけど)。

だんだん短い絵本では飽き足らなくなり、1冊読むのに30分もかかる本を選ぶようになった。そうすると私もそうそう読めなくなってしまって、また、一緒に寝なくなり、読み聞かせをしなくなった。

病院の待合室などで、やることがなくて絵本を渡すと、あっという間に読んでしまったりしていた。ちゃんと内容も分かっている。音読も問題なくできる。読んで理解する力は、いつの間にかはぐくまれていた。

学校へ行かない不安をどうするか

まだ読み聞かせをしている時期だったが、彼らは学校(次男は保育園)へ行かなくなった。そうなると、勉強をしなくなる。自宅でも勉強している不登校児はいて、とても素晴らしいと思うけど、残念ながら我が家はそういう風にはならなかった(できなかった)。

それはそれは、不安だ。学校で他の子どもは5時間も6時間も勉強しているのに、我が子はまったくしていない。「ゲームでも頭を使う」というが本当なのか。学校の幅広い学びに比べ、かなり限定的であることは間違いないだろう。

でも、小学校くらいの勉強なら、大人になってやり直せる。そのために必要なのは、自分で学ぶ力だろう。自分で学ぶ力とは何だろう。私の知る限りでは「本を読む力」がかなり近い。

「本が読めれば、いつでもやり直せる」

私は、そのアイデアをよりどころにしていた。

だれでも本が読めると思いがちだが、実はそうではない。本を読まない人の中には、読めない人もかなりいると思う。「字は追えても、あまり理解できない」「読むのが遅くて楽しめない」「読んでも面白さがわからない(これも理解できないのうちなのかもしれない)」という人が多いのではないかと想像している。

だからまず、本を読む力が必要だ。それがなければ楽しめない。でも、読まないと読む力は身に付かない。

まず、書店と仲良くなる

でも、なかなか本を読まない。読めないわけではないが、他に、ラクで楽しいことがありすぎるのだろう。本を読むには、ある程度の忍耐がいる。他の誘惑に打ち勝って本を読むのは、言うほど簡単ではないのだ。

でもあるとき、映画の帰りに書店によって、「漫画を一冊買ってあげる」ということになった。書店の歩き方も知らず、書店に行ってもわくわくせず、興味なさそうにさーっと見るだけだったが、一応知っているタイトルの1巻を見つけて購入した。

1巻を買うと次が読みたくなる。そこで、「本屋に行くなら買ってあげる」とした。書店でわくわくしない子どもたちを見て、まずは本屋と友だちになるのが得策だと思ったのだ。

漫画をいろいろ買うようになった。BOOK OFFで予約して購入したり、新作を大型書店で購入したり。最近は彼らも、大型書店に行って、買うものを決めずにふらふらと歩けるようになってきた。

ゲームをしない暇な時間で本を読む

子どもたちは自分で「ゲームをしない、スマホを使わない時間」を決めている(いきさつはちょっと複雑なので別の機会に)。その時に、主に漫画を読んでいる。

長男はこれまでに1回だけ児童文学を読み切ったが(ハリーポッター)、その後続いていない。次男は自分で選んだヨシタケシンスケの本を購入したが、電車の移動中に冒頭1/5くらい読んで止まっている(自宅で他の誘惑があると難しい)。

2人とも、今のところはほぼ漫画。それでも、小説などを読む前の段階として、いいことだと思っている。

子どもには「暇」が必要

ゲームは子どもの辛さを癒し、安定させてくれると思う。ただ、子どもをとても忙しくしてしまう。

子どもには、「暇」が必要なんだと思っている。私の経験だけで何が言えるわけでもないが、私は暇な時間にノートを開き、あてもなくだらだらと何かを書いた。物語や日記、エッセイみたいなもの、イラストや漫画の練習、などなど。先日思い出したのだが、ときどきそろばんを手に取り、1から100までを足し算するのが楽しかった(謎)。ダンボールで工作をしたり、ビーズで小物を作ったりもした。もしゲームにハマっていたら、書きものやモノづくりはしなかったかもしれない。(ちなみに、本を見ながらMSXでBasicのプログラミングもした。これも、MSXのゲームに飽きて暇だったんだろう)

次男は暇な時間に、漫画を読むほかに、ブロックで物を作ったり、おやつを作ったり、筋トレしたり、なんだかいろいろしている。

暇な時間を上手につぶせるのも、スキルなんだと思う。暇な時間ができたとき、すぐにスマホやゲームに手を伸ばしてしまうようだと、暇をつぶすスキルが身に付きにくいのではないか、と思う。

先日ラジオかPodcastで聞いたが、中島らもさんは「暇をつぶせる能力が"教養"だ」と書いていたらしい。中島らもさんは私から見ると教養がとてもあると思えるが、本人曰く教養がないからアルコールしか選択肢がなく、依存症になった、と言うのだ(うろ覚えなので間違っていたらすみません)。

まとめ

最後は暇の話になってしまったが……。まとめるとこんな感じ。

  • 読み聞かせする

  • 書店によく行く(書店と仲良くなる)

  • 暇な状態を作る

これが、本を読む人になってほしい親としての作戦、なのかもしれない。

追記:
そういえば、他にもやっていることがあった。

  • 興味ありそうなことがあったら勝手に本を買って置いておく

  • 食卓に1冊だけ本を飾っておく(適宜入れ替える)

  • 親も何かにつけて本を読む(リビングで読む)

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