見出し画像

子どもと長時間過ごすのが苦痛な人に試してみてほしいこと

コロナで毎日おうち時間を過ごすお母さんたち。お疲れ様です。

いつも以上にゆったり子どもと向き合えるから、お菓子とかも作っちゃうし、楽しく過ごしてるよ♡という方もおられれば、

もうこの生活いつまで続くん?一日中子どもと離れられなくて、もうほんとストレス!!!という方もおられるでしょう。


後者のお母さんたちには実はけっこう共通点があります。それは、お子さんとの関わり方の中で、「否定語」をよく使うということです。

「それやめて!」
「声が大きい!うるさい!」
「そんなとこ乗らない!危ないでしょ!」
「もうほんといや!ママそれ、いやって言ってるで!」

たぶんお母さん本人は、必死です。お子さんの言動のひとつひとつが、お子さん自身の安全に関わるものだったり、他人に迷惑をかけるものだったり、部屋が汚れるから自分がいやなものだったり、理由は様々だと思うんですけど、全方位に向かって気を遣っている。

そりゃ、疲れますよ。

怒りたくないのに。なんでもっと言うこと聞いてくれないの。
って思う人もいるかもしれないけど、子どもは大人の言うことなんて聞きません。大人だって、上司の言うこと、イヤイヤ聞くでしょう?腹の中では、「は?こいつふざけんなよ」とか思うでしょう?笑


素直な子どもほど、自分のやりたくないことはやらないし、興味のあることだけ動きます。それでいいんです。

子どもに一日中怒ってるな…って思う人は、今日のnoteを読んでほしいな。
少しでもらくになれますように。


子どものエネルギーの方向をとらえる

子どもは毎日ぐんぐん成長します。
身体も、身長がのびて、できることが増えて、大きくなるけど、
知能や感情も、毎日育っていくんですよね。

このとき、子どもの成長する方向っていう矢印があるとしたら、見えないけど、イメージしてほしいんですね。
それは、内側から外側にむかってどんどん伸びていく矢印です。

子どもの発達は「好奇心」からはじまります。

これ、なんだろう?
こうしてみるとどうなるのかな?
やってみたい!やってみよう!

こういう素敵な心の動きがあるからこそ、子どもはたくさん動きます。
大人からみたら「なんでそんなことするの・・・!」と青くなってしまうような行動でも、答えは簡単。「やってみたかったから」です。

ここを、まず、こどもってすごいなって思ってほしい。
だって、自分と比べてみて。大人のあなたが、毎日毎日好奇心を向けるものってなにかありますか?好きなアイドルとか、趣味とか、あるかもしれないけど、でもある程度は「やらなくても予測がつく」じゃないですか。

子どもは違うんです。目にするもの、触れるもの、見聞きするものすべてが
「なにそれ?知りたい!」からはじまります。これってホントに素晴らしくて。この気持ちがあるから、人は成長できるんです。(大人になってもね!)

で、この好奇心は内側から外側にむかって伸びる矢印だと思ってください。
子どもは、この矢印に沿って、興味のあることを実行していきます。
大人ができるのは、この矢印のサポートだと考えてほしいです。


「否定語」はエネルギーを抑えつけてしまう

では先ほどの、「それやめて!」とか「あかん!」みたいな否定語をかけると、子どもはどうなるでしょうか。

簡単にいうと、子どもの内側からのびるエネルギーと反発します。

画像1

子どもがせっかくやろうとしていることを止められるわけですね。
子どもは賢いですから、禁止されたら別の方法をとったりします(性格によっては強硬手段でやりきる子もいますが笑)。なんとかして、工夫して、想いを遂げたいわけですね。これほんとたくましくてすごいですよね。

そりゃ、親からしたら、「いやそれもだめだわ!」っていう行動なんでしょうけど、子どもからしたらやりたい。とにかくやりたい。
でね、好奇心からくる行動を否定されつづけるとどうなるか、というと

子どもの中に鬱憤がたまり、陽の気を発散しにくくなります。

いきなり「陽の気」っていう耳慣れない言葉を使いました。すみません。

東洋医学では、物事を陰陽(いんよう)というふたつの物の見方で捉えていて、これらは相対的に区別されます。

たとえば大人と子どもなら、大人が陰で、子どもが陽。
たとえば男と女なら、男が陽で女が陰。
ってことは男児なんて陽の陽ですよ。活発な男児の子育てが大変なのは、陰の女性にはわからない陽気が男児にあるからなんですね。

でね、一日の時間帯も、朝から昼過ぎは陽、夕方から深夜は陰です。

子育てって、一日でいろんなタスクがありますが、よく多いお悩みとして

「子どもの癇癪がすごい(すんごい怒る・泣くからめんどくさい!)」
「子どもがなかなか寝ない。大人か?ってぐらい遅くまで起きてる」

みたいなのがあるんですけど、これどちらも陰陽のバランスをととのえてあげるだけで解決しやすくなったりします。

怒る、泣くというのは「発散」という行動にあたります。
自分の内側にあるものを外側に出して、表現してるんですね。

「落ち着く」とか「冷静」って言葉がありますけど、そういった穏やかさには陰が必要です。で、陰はどこから生まれるかというと、陽を使い切ったあとに出てくるんですね。

子どもは大人に比べてもともと陽が多い生き物。なので、朝に目覚めて、陽の活動時間帯にたくさん陽を発散させることが、夕方以降、スムーズな眠りに導いたり、情緒を安定させるキモなんです。


ここでさきほどの話にもどります。
子どもの好奇心を抑えつけていると、陽気が発散できません。
つまり、子どもの中にたまった陽気は別の形で表現されますから、よけいに多動になったり、癇癪を起こしやすくなったり、満たされない気持ちが暴言として現れたり、夜でも興奮しやすくなかなか寝ないといった現象につながります。

このあたりは、別のnoteでも書いたことがあります。


親子、お互いに気持ちよく過ごすために大切なこと

コロナでおうち時間が増えている今だからこそ、お母さんも子どもも、どちらも楽しく過ごしたいですよね。(もちろんお父さんも)

お母さんがイライラすると、子どもにもいろんな悪影響がありますし、お母さんが疲れてしまうとその家庭全体がうまくまわらなくなる可能性もある。
だから、お母さんは子どもにイライラするのをなるべくやめたいはずです。

そこで、ぜひ心がけていただきたいのは、子どもの発散をなるべく止めないということです。ひらたく言えば、「子どもの好きなようにやらしたってくださいw」てことですね(^q^)

これはわたし個人の考えなのですが、「どうしてもだめ!」って完全に禁止するときは、極端にいうと「誰かの命が脅かされるシーン」だと思っています。で、それ以外は「誰かが嫌な思いをする」か「自分がいや」に大別されると思っていて。そのへんは、細かく分かれるんですけど、たとえば公園で他の子どもに対していやなことをしそうなら、やんわり距離をとらせる。(接触させなければ否定もしなくていいですね)

きょうだいでケンカするのはそのままやりたいようにやらせる。暴力に発展するなら止めには入りますが、暴力をふるったほうを責めてもおそらく問題は解決しないので、うまく仲裁して、「こうしたかったんだよね」と通訳してあげることができればいいですよね。

で、自分がいやだからやめてほしい行動(たとえば、それあとで床を掃除するのはわたしやねんから汚さないでほしいとか)は、極力、目をつぶってほしいです。そうじは子どもと一緒にしたらいいじゃないですか。で、きれいにならなくてもいいじゃないですか。ふたりで「きったないなーww」って笑えたらそれでよくないかな。

自分が体調わるいときに背中の上に乗られたりしてイラッとしてつい「やめて!」って言ってしまう人もね、「うわーー重いよーーー」って言うだけで子どもは気づいてくれますよ。気づいてても降りないなら、それは、お子さんが背中に乗ってお母さんとスキンシップしたいんですよね。だから、
「お母さんも〇〇ちゃんとくっつきたいんだけど、背中じゃなくて、こうしよう!」って正面からぎゅっとするのに誘導するとか。

子どものやりたいことに対して、否定語で声掛けしない。

これを意識するだけで、子どもはわりと満たされてくれます。
満足している人って機嫌がいいですよね。だから子どももニコニコ。
そこでたくさんスキンシップもとれれば、お母さんもニコニコになれます。


子どもの成長するエネルギー、なるべく素直にそのまま、のばしてあげたいですね(*^^*)

この記事が参加している募集

いただいたサポートは、子どもたちのために遣わせていただきます😊いつもありがとうございます!