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初めての株主総会

檀上から参加

2022年6月23日、初めて檀上にて株主総会に参加しました。

株式会社と株主総会

あまり詳しくない方にご説明しますと、株主総会は株主を一同に会し、法律で定められた重要事項について投票(議決権を行使)する場となります。日本では、毎年開くことが決められていて会社にとっては節目となる大切なイベントです。

そもそも株式会社というのは、株主という出資者(オーナー)と会社を運営する経営者が分離された仕組みです。これは16~17世紀ごろの大航海時代に、航海の都度出資を募り、航海が成功するとその配当を分配して、清算をしていたのが起源と言われています。それが継続的に運営されるようになったのが株式会社で、株主は有限責任(出資の分までの責任しかない)、利益の分配への権利と会社の経営に参加する権利を持っています。

株主総会では、株式会社にとって重要なこと(例えば、取締役・監査役の選解任、定款変更、配当など利益の分配)に関する議案について審議します。

私はこの度、プライム市場に上場している武蔵精密工業株式会社の取締役の候補となっており、会社側(檀上)にて参加したのです。

招集通知 (第3号議案に詳細がでています。選任理由は20頁)

ムサシ_20220701

株主総会の様子

私たち新任となる取締役候補は総会5分前には席につき、その後現職の取締役が入場します。まもなく議長(この場合は社長)の号令と共に株主総会が開会されました。

取締役会からの報告や会社の戦略についての説明、それに関して直接株主の方からご質問を受けるなどして、いよいよ取締役選任議案の採決に入りました。特に問題がないだろうと思っていましたが、万が一反対がでたら、否決されたらどうしよう、と今までにない緊張を味わいましたが、無事可決となりました。

その様子はこちらです。(私は画面一番左、出番は、51分15秒に短い挨拶のみです)

武蔵精密工業株式会社 第95回定時株主総会(動画

今年の株主総会シーズン

日本では、3月決算の企業が多いため、その3か月後までに法廷書類(有価証券報告書)を提出することもあり、株主総会は6月にピークを迎えます。今年は、東芝での取締役選任に注目が集まったり(その後選任された取締役が辞任して更に話題に)、社長の選任議案が総会1時間前に取り下げられたフジテック、株主から直接議案を提示(株主提案)で気候変動対応の姿勢を問われたJパワーや三井住友FGなど様々な話題がありました。

これまで企業のオーナー(株式の投資家)として議決権を行使する側でしたが、実際に企業の側に立って株主総会を経験してみると、滞りなく取り仕切るために相当な準備と、これを踏まえた今後の取組みに向けた新体制によるスタートの意気込みを感じました。

ここから1年、社外取締役として、企業の価値創造に少しでも貢献できるよう活動していけたらと思います。また折に触れて、取締役会のリアルな現状などをお伝えできればと思います。

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