ボディーイメージ

みなさま、こんにちは❤︎
そもそもここでnoteを始めた理由は、pe-po for peopleということで、PEace(平和)とPOssibility(可能性)を与えられる様な情報を私の知っている心理学の知識を交えてお伝えすることを目的に始めました。

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そこで今日は「ボディーイメージ」についてお話したいと思います。現在27歳の東京を生きる女の子として、そして過食症を持つ私にとって、このトピックに関してちゃんと情報を発信することが(これからの若い子達のためにも。少なくとも私が中学生〜大学生の時にこんなのことを言ってくれるお姉ちゃんの様な存在が欲しかった!)とても大切だと思うので、ちょっと書きたいと思います。

私達はメディアとかで知らずの間に本当にたくさんの私達の身体に関する情報を受け取っているんですよね。そんな事(メディアがどの様に私達に身体のことについてコミュニケーションしているか)がよくリサーチされてきたアメリカでは、body objectification(=身体の対象化、つまり身体を"人間"ではなく、"もの"として扱う事)という言葉が登場し、様々な角度から「私達の身体に対する認識の仕方」について研究されてきました簡単に言うと、私達は人間なのだから、"もの"の様に「このクオリティを所有していたら良い」とか「このクオリティを所有していたら悪い」とか判断するべきではないはずなのに、それを促す様な情報に日々晒されているのではないかと研究されてきたということです。

その研究によると、TVなどで身体をセックスシンボルの様に扱う光景などが、女性たちに対して「身体をものの様に扱うべき」ということを思い込ませ、更に「ものなのだから、美しい物を身にまとったり、社会のスタンダードに合わせて価値を上げないと」と、身体というものを対象化することにフォーカスする様に促してしまうそうです。

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この下の図を見ていただくと分かりやすいと思うのですが、この様なメディアからのメッセージは3つの大きな影響をもたらします。
①自分の周りの人やメディアと身体を比べる
②自信をなくす
③自分や他者の身体の監視をする

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そして、これらの3つの事が今度はまた新たな問題(④身体に関して恥を感じる、⑤摂食障害)を作ったり、互いにその効果をネガティブな方向に高めたりします。
まぁここら辺は考えてみれば当たり前なのかもしれないのですが、ちょっとここから深めていきたいと思います。

もしメディアが「身体をものの様に扱うべき」ということを繰り返し伝えた場合、きっと大きな社会でその様な態度で私達に接する人は増えると思います。そしてその様に(人間としての性格や才能・クリエイティビティやその人の持つ心のエネルギーなど外見以外の項目を無視して)繰り返し扱われたとき、きっと私達は幼いながら「身体をものの様に扱うべき」なんだということを常識の様に覚えてしまうかもしれません

すると今度は、body objectification(=身体の対象化)の経験からself objectification(=自己の対象化、つまり自分自身のことを人間では無く、"もの"としてあつかうこと)が個人の中で起こります。そしてこれが起こると、その人は自分の身体に対しての意見を自分の見解から見るのでは無く、周りの人の見解から見る様になります。更に、自分の身体のことを、他者から見られてそして評価される"もの"の様に扱い始めます。つまり、自分自身は全く自分の身体に対して問題が無くても、社会のスタンダードに合わせて問題があるから変えなきゃと思ってしまう様になります。これじゃぁ一生ハッピーになれないですよね。

実はそれだけじゃないんです。そんな風に自分の身体をいつも批判的に監視していると、当然ながら自信を無くします。自信のない人はある人に比べ、自分自身のゴールや人生でやりたいことにフォーカスをするのでは無く、社会で良しとされている理想を追い求める傾向があります。つまり、一回ハマってしまうと、かなーり抜けにくいループになっているんです。そしてこれ、実は大勢をコントロールするためにとても便利な方法なんだろうなぁって思いません?個人の自身を無くして、社会のスタンダード(それも自然なスタンダードでは無くて、メディアが人工的に作ったもの)を信じさせて追いかけさせる。ちょっと色々と考えたくなります。

私は人間というエネルギーとして生きていきたいし、エネルギーでみんなを見たいと思います。今日はここら辺で❤︎


source: "Integrating Social Comparison Theory and Self-Esteem within Objectification Theory to Predict Women's Disordered Eating" (Tyler & Sabik, 2010)


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