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夜泣きも不安も愛おしくなる本『子どもが幸せになることば』#生後142日目

ワンオペ育児の日曜日、すっかり恒例になった図書館へのお出かけ。
生後4ヶ月の娘なーちゃんのお昼寝時間に合わせて、抱っこで出発。

図書館まで徒歩で30分、図書館に着いて1時間半、抱っこ紐に揺られて2時間ぐっすりお昼寝してくれたので、ゆっくり読書ができました。

最近、ねんねトレーニング再挑戦中で、夜ねんね前の大泣き、夜中の授乳後に夜泣き的な泣き泣き、日中のお昼寝は抱っこでお散歩・・・ねんトレ再挑戦を始めたばかりでいろいろと不安な気持ちも出てくる中で出会った本がこちらです。

『子どもが幸せになることば』(医師・臨床心理士 田中茂樹著)

共働きで4人の子を育てる医師・臨床心理士が、
20年間、5000回以上の面接を通して子育ての悩みに寄り添い続け、
15年間、毎週小学生と交流を続けてたどり着いた、
子どもも親も幸せになる
心理学に基づく「言葉がけ」。

「思い通りに育てられない……」
親の悩みが幸せに変わる29の言葉。


「言いがちなことば」を「信じることば」へ。

『子どもが幸せになることば』

表紙のほっこりするイラストの通り、読んで気持ちが軽くなってあったかくなって、今、この瞬間すべてが幸せだなぁ〜と思えた本でした。

何度も読み返したいなと思ったので、備忘録として特に響いた部分と感じたことをメモに残しておきたいと思います。

「幸せになるためにどうしたらいいか」本能として備えて生まれてくる

赤ん坊は弱い存在だけれど「自分が生き残るためにどうすればいいか」「自分が幸せになるにはどうしたらいいか」という本能を備えて生まれてくる。

親が最適な環境を与えないといけない!と、思っていましたが(もちろん環境設定は大事な上で)、赤ちゃん自身の生命力、自分で自分をごきげんにする・幸せにする力を持っている存在だということを忘れないでいたいです。

「信じることば」が子どもの元気を引き出す

子どもはもともと元気な存在です。元気であれば「幸せになるためにどうしたらいいか」を、自分で探して動き始めます。

よく寝てよく遊んでよく食べてよく出して、元気いっぱい過ごせるようにサポートしていこうと改めて思いました。

「言いがちなことば」は、子どものためを思って行ってしまいがちだけど、実は親が目先の安心を得ようとしていて、子どもの元気を奪う言葉です。

「信じることば」は、子どもの元気を引き出し、親自身の気持ちもぐっとラクになる言葉です。そして、子どもの幸せな自立につながる言葉でもあります。

日常で見かける29の場面を取り上げて、「言いがちなことば」と「信じることば」を対比させて紹介されています。出てくるエピソードもイメージしやすくて、「信じることば」もわかりやすくて今からすぐ使ってみよう!と実行しやすいのもよかったです。

育児はそれ自体が目的であり、手段ではない

子どもとすごすこと自体が、とても贅沢で幸せなことであるということです。

「いまの良くない状態を、どうやって目標の状態に変えていけばいいのか」とか、「子育てを成功させなければいけない」というような姿勢で子どもに向き合うのは、しんどいし、楽しくないと思います。

育児がずっと辛抱の時間、課題をこなすような時間になってしまいかねません。子どもがどんな大人になるかという、その「結果」だけがすべてであるかのように、苦しみ耐えるかのように毎日を過ごしている親がとても多いと、日々家運セイリングを通して感じるのです。

それに対して「この子のいまの状態が次の段階に成長するのはいつかな?」と楽しみに待つような向き合い方は、ラクです。不安よりも楽しみが多くなります。
それだけでなく、将来のいろんな場面で「この子はなんとかするだろう」という気持ちをもてる下地が、親のほうに作られていきます。
そして、不思議なことに、親がそう思ってくてれいるということを感じ取るかのように、子どもには少しずつ、しっかりと自身が育っていくのです。

育児はそれ自体が目的。ああ、そうだよな、今、この瞬間すべてが、私が在りたかった生き方をしていて、人生で得たかった目的を生きているんだよな、と思って、夜泣きも寝ぐずりも泣き泣きして不安なことも、すべてが愛おしくて幸せだなぁと自然と思えてきました。

昨晩、夜間授乳後にすぐ寝付けず泣き泣きし続けて、しばらく様子を見守るとき、今までは不安で心配で落ち着かなかったけど、「この子のいまの状態が次の段階に成長するのはいつかな?」と思っていると、愛おしい気持ちに包まれながら見守ることができました。(そうしていたら、いつの間にか自分で泣き止んで落ち着いてねんねできていました)

ほんとうにあっという間に、今を懐かしむ日がくる

今、あなたのそばで、わがままを言ったり泣いたりしている子どもの関心のすべては、あなたに向けられています。
でも、やがて、ほんとうにあっという間に、あなた以外のほうに関心が向いていくようになります。

子どもの生活のすべてを親が知っている。
子どもがいつも「お父さん」「お母さん」と呼びかけてくれる。
そういう日を懐かしむ日が、すぐにやってきます。

たしかにな・・あと一年とかしたら保育園に通い出して、生活のすべてを一緒に過ごして知ることができなくなるんだな、、と思うと本当にあっという間なんだなと思います。

大泣きもこれからやってくるイヤイヤ期とかも、試行錯誤している日々もすべてすべて愛おしくて貴重な瞬間だと忘れずに、大切に過ごしていきたい。

根拠のない楽観性を植え付ける言葉をどんどんかける

これまでの話は「はじめに」前書きの内容です。
本編ももちろんよかったですが、「はじめに」に書かれていたことが、どれも心に響いて、書き留めて何度も読み返したいなと思ったことばかりでした。

本編は年代ごとに分けて書かれていて、0〜3歳は、「子どもが世界と出会う時期」。

例えば、
予防接種の注射をこわがっているとき・・・
<言いがちなことば>
「泣かずにがんばろうね」
<信じることば>
「痛かったね。よくがんばったね」

泣いても笑っても何をしても、「お父さんお母さんに守られている」と安心できる。
そうやって子どもは、世界を、そして自分のことを好きになっていきます。
「根拠のない楽観性」を植え付ける言葉を、どんどんかけてあげましょう。

安心して、元気いっぱい過ごしていけるよう、「信じることば」をたくさんかけていこう☆


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