父と味わう背徳感と、たまに愛
久しぶりに帰省をして、お昼に父とラーメンを食べに行きました。ラーメン、餃子、瓶ビールを頼んで乾杯。親子で昼間からビールを飲む背徳感を存分に味わいます。
社会人生活が長かった父。
ラーメンが好きな父。
単身赴任が長かった父。
家族のために一生懸命働いた父。
たくさんぶつかり合って、
親を許せない、どうしても理解できない
たくさんの時間を過ごしてきました。
でもそこに愛はあった。
わたしが気づかなかっただけで、いつもあった。
わたしが認めようとしなかっただけで、ずっとあった。
求めていた形とはずいぶん違ったけど、愛されていた。
一番近い存在ほど、見えなくなるものです。
ここに至るまでたくさんの苦しい時間があったけど
その道のりは人生をおいしくするスパイスでした。
それはどんな豪華な料理よりも
わたしにとって忘れられない特別な味なのです。
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