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noteを書くにあたって「私の強み」って何だろう?

noteを書き続けて三年が経ち、最近、しみじみ感じることがある。

それは、自分の強みを知ることの大切さだ。

「自分の強み」とは、文章を書くにあたっての自分の得意分野書きやすいテーマ自分の文章の持ち味、などなど。

要は「個性」とも言えるのだけど、文章にしても絵や写真にしても「自分の得意分野と個性」をちゃんと知っておくことはすごく大事だと、最近強く感じるようになった。

ちなみに、この「個性」とは、誰か優れた人の書き方を真似してサクッと盗み取ることができる…なんてチャチな代物ではない。書き手の魂からジワリジワリとにじみ出てきて、書いた作品にぬるっと乗り移る「何か」なので、形やスタイルは真似できても、「個性」までは真似できない。

こんなモヤっとした感覚的なものを、わかりやすい形で手っ取り早く表した言葉が「個性」ではないか…と私は考えている。

また、「得意分野」にしても然り。
その人がこれまで生きてきた中で体験したことを、「好きか?嫌いか?」で仕分けていき、また更に「できるか?できないか?」で分類していくことで、徐々に浮かんでくる「好きなこと&できること」が、その人の得意分野という訳だ。

山野で生まれ育った人は、都会で生まれ育った人とはまた異なる体験を得ているから、そこからあぶり出される「得意な分野」は微妙に違ってくるだろうし、好きでやってみたこと、飛び込んだ世界、そこで得た体験、感じたこと…等々。これらを総合して「自分の得意」が出来上がっていく。

つまり、実際に体験していないことは、自分の得意分野にはならない…ということだ。得意分野を増やそうと思ったら、自分にたくさんの体験を与えて、好きなことを見つけ、そこから自分にできることを少しずつ増やしていくしかない。

◇◇

そう考えると、自分の得意分野や個性をキチンと理解し知っておくことは、なるべく早めに取り組むべき事であり、とても大事なことだとわかる。

しかし、自分の得意分野と個性について、一体どれほどの人がちゃんと把握し知っているだろうか? いや、気づいているだろうか?

謙遜や遠慮などは横に置き、書き手(表現者)となったのなら、「自分の得意分野は何か?」「自分の個性は何か?」を少しでも知っておくべきだと思う。これは文章の上手い下手に関係ない。
表現していくうえで、今後この世界で勝負していくのに使える武器は「得意分野」と「個性」なのだから、【自分の武器は何なのか】くらいはちゃんと知っておくことは必須。

「自分の武器」を理解し把握しておくことで、表現活動の面白みがわかってくるだろうし、自分への自信も強化されていく。

さて、では、かく言う私の強みとは一体何だろうか?
私もごく最近になって初めて気づいたのだけど、思いつくものをいくつか挙げてみる。

【得意なこと】

・自分の過去の体験をエッセイにして書くことができる。(ネタは溜めてある)
・長文(5000字越え)でも淡々とこなせる。(書くことへの持久力と忍耐力はある)
・「買ってよかったもの」など、物の体験レポを書くことが得意。(シェアするのが好き)
・もやっとした抽象的な概念も、文章化して表現することができる(ただし語彙力はやや低め・笑)
・読みやすく理解しやすい文章が書ける。(元教師の強み)

【文章に表れる私の個性】

・エッセイや体験レポは、温かい眼差しとアットホームな雰囲気。ほんわか系。(note界の山田洋次監督路線を目指している)
・論文系はシャープでキレッキレ。クール系。(←これは目標でもある)

ざっくり挙げると、こんな感じ。

私がこうして「私の得意はこれ!」「私の個性はこちら」と公言できるようになったのは、今までたくさん書き続けてきた賜物だと思っている。

お恥ずかしいことに、過去の私は、「自分らしさとは何だろう? 」「私は何を書くとよいのだろう?」と思い悩むことが多く、自分で自分がよくわかっていなかった。
結果、注意散漫でやみくもにあれこれ書き散らかし、落ち込むことが多かったのだった…(note中二病)。
ところが、noteをコツコツ書き続け、コンテストに応募したり、コメントを通して他のnoterさんとの交流を深めていくうちに、だんだんと自分の輪郭が見えてきた。また、自分の得手不得手も(実際に文章を書き続けることで)感覚的にわかってきた。
そんなこんなでコツコツ続けていく中で、ある時ストンと「私の強みはこれかもしれない」と腑に落ちたのだ。それがつい最近の話(汗)。

そこから少しずつ自分に自信がついてきて、書くことも徐々に安定してきたと思う。今は、やっと自分の立ち位置が定まった…という感じがする。純真に嬉しい。

もちろん、上記の自分の分析が、やや「大風呂敷を広げすぎている」感があることくらい、私も重々自覚しているど(汗)、自分が自分で「私の持ち味はこれです!」と表明できるようになることは、これからますます大事になっていくんじゃないかな…と思っている。

「自分を知る」ことは、自分を受け入れ「肯定」していく作業でもある。

自分の強みがわからなくても、とりあえず書き始めてみて、書いたものをどんどん発表して晒していくことは大事だと思う。これも体験のうちだから。書きながら気づいていくこともたくさんある。

人の評価より、「これを書きたい」「これをやりたい」という情熱を大切にして、思いつくところからどんどん手を付けて、とりあえずスタートしていくことだ。

世の中には、「やった者にしか見えない世界」があり、また、「実際に取り組んだ者しか味わえない感覚・感情」がある。まずはそこから体験していき、体験から得たことをどんどん書いていけばいい。

まずやってみることで、そこから何かが見えてくる。

見えてきた輪郭から、「自分」を知る。

客観的に「自分」を見つめていき、そこから自分の新しい可能性を発見していく。

それらを研ぎ澄ませて、「自分の強み」へと昇華させていく。

こうして「ゆるぎない自分」へと成長できたら良いと思う。

掘っても掘っても、まだまだ出てくるかもしれない「自分の可能性」は、枯れない泉のようなものだ。この泉を発見するのが楽しくて、今日もまたコツコツ書いていくのだ。




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