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【27日間沖縄旅行】10日め。

今日で名護に宿泊は最後の日。
昨日寝落ちしてそのまま朝方目が覚めたので宿の前の海に朝焼けを見に行きました。

宿の屋上からの朝焼け。
朝ごはんはゆし豆腐。

午後になって、楽しみにしていたカフェへ。
googleマップで見つけたんだけど、本格的なクリームティーが味わえるお店がやんばるにあるとのこと。

本部町伊豆味の森の中の車がすれ違えないような細い坂道を登って行きます。

周りの景色はこんなです
The BRITISH WINE and TEA SHOP

なんとこの山奥でイギリスの5つ星ホテルでの勤務経験のあるパティシエさんの本格スイーツが楽しめるのです!

店内も素敵だったんですが、せっかく周りが緑に囲まれているのでテラス席へ。
スイーツも気になったけど、私も旦那もスコーンが大好きなのでロックスコーンを注文。焼き立てを出してくれるので15分ほど時間がかかります。

緑が綺麗なテラス席
運ばれてきてびっくりの大きなスコーン!
私ロックスコーン初体験。
ジャムはクロテッドクリームと、自家製のシークワーサージャムとカードの3種類。
シークワーサーの酸味と苦味をクロテッドクリームが中和してくれてめっちゃ美味しい。
スコーンはサクサクで中はふんわり、全然重くないです。
自分で作るときもイギリス式スコーンなんだけど、このスコーン自体が軽くて控えめな味なのが好き。
あまりに素敵時間でこのウエッジウッドのティーセットが今更すぎるけど欲しくなってしまう。
器が良い使い方をされてるのを見るのも外食の楽しみ
なんならLondon Potteryのティーポットも欲しい。
うちはBROWN BETTYを使っているので、確実に2つはいらないんですが、ロンドンポタリーは色展開が可愛いんですよ・・・家が広ければな・・(こればっかり言ってる)

ゆっくり楽しんで良い時間を過ごしました。また行きたいなあ。

帰りに寄った近くの物産センター
シークワーサーの出荷光景がすごかった!
前に買ったのがまだあったのでやらなかったけど、詰め放題200円やりたかったな。

夕方に名護に戻り、一度見てみたかった名護市役所へ。
市庁舎の建築様式がすごいとのことだったんですが、もう凄すぎて。
どこもかしこも凄いので写真の枚数が多めです。削れなかった・・。

石造建築と南国の植物の融合がすごい。
市役所に気軽に生えてるサイズじゃないのよ・・
完全に古代遺跡
各階のバルコニーでは植物が育てられてたり、メダカが育てられてたり
花壇になってるところもある。
階段の他にも立派なスロープでも屋上に行ける
ラピュタって・・名護にあったんだな・・

まあ何がすごいって、建築もだけどこの中で普通に行政が行われてるって事です。笑
異世界の雰囲気と超現実的業務、沖縄のおじいおばあが混在する魅惑の名護市役所。サクッと寄れるのでちょっと見るだけでもおすすめです。

今回旅の初めに沖縄の本屋で見かけて買ったこちらの「沖縄島建築」。沖縄の建築を歴史と共に建築の所有者との対話を交えながら詳しく紹介してくれています。かなり面白く、今回の街歩きにこの情報を入れておいたおかげで充実度がかなり増しました。とてもオススメの本です。
名護市庁舎もちらっと載っています。


そしてこの本を読んでぜひ伺ってみたかったもう一つの場所が名護の「津嘉山酒造所」。たまたま旦那が名護の初日にここの泡盛を購入していて美味しいと言っていたのと(私は泡盛はほぼ飲めない)、この本で紹介されていたこの酒造所の内容が面白すぎて真面目な文章なのに笑いながら読んでしまい、とても興味が湧いたからです。
というのも紹介されていたここのご主人の語り口が面白過ぎるんですよ・・。

「津嘉山酒造所」
戦前から残る最大規模の沖縄の木造建築として国の重要指定文化財に指定されています。

暖簾をくぐって入ると、ご主人が一人で工場見学と試飲などの説明を一通りしてくれるんですが、一目見た瞬間から「ウワー!!本で見て想像してた通りの方だ!!!」と感動。
下手なお笑い芸人よりも話すのが上手いのではないのだろか・・笑いを交えつつ、的確な施設と泡盛の製造の説明、すごい・・呆気に取られつつ、「本で興味を持ってきました。」と伝えたらすごく喜んでくれました。
幸い我々がこの日最後の見学だったこともあって、その後ゆんたくで2時間くらいお話聞かせてもらいました。ほぼご主人劇場で私達たまに相槌打つのみ 笑
でもめっちゃ面白くて食い入るように聞いてしまったー!

そもそもこのご主人は沖縄の方ではなく、千葉出身で縁あってこの酒造所を継いでいるのですが、ほぼ一人で作業をしています。
お酒作る工程の他に瓶のラベルをアラビックヤマトで貼る工程まで見せてくれたけど、そこまでやってさらに空き時間で見学者の相手をするわけです。
そしてこの勢いで見学者全員に説明しているのです。
(この辺の話は本で詳しく書いてあるし、見学に行けばご本人からも聞けると思うので割愛します。すごい話です。)

パワフルが過ぎるというか、彼じゃないと多分無理です。
話を聞けばきくほど、この地に呼ばれて、この地と味を守って、この地の事を伝えていく使命を託されているんだろうなと思ってしまう。

隣の家が全焼した時、この木のおかげで酒造所は燃えずに済んだそうです。
生で見ると、燃え移らないわけがない距離に思えるんだけど、
(実際火の粉も飛んできたとのこと)
いろんなものに守られている土地なのかなと話を聞くと本当に思える。

この家のことも、戦争のことも、沖縄のことも、多分このご主人でなかったら何分の1、何十分の1くらいしか他の人に伝わらないと思う。
そしてそのパワフルさを、惜しみなく私達に分けてくれる。
良いことあるよ、巡り合わせだよ!君たち二人なら大丈夫!と明るく背中を押してもらえて、この旅でここに寄ってよかったなあと心から思ったのでした。

話に夢中になりすぎて工場の写真これしかなかった 笑
というわけで國華、名護のお土産としてオススメです!


そういえば名護のドンキで泡盛売り場を見てた時に、ラベルが逆さまに貼られた泡盛が普通に売られてたんだけど、出荷する方も売る方も、それで良いんかい。と思った。細かい事気にしないの最高さ〜。


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