好きな人と食べたいごはんのはなし。


 みなさんは、好きな人との食事、どんなことに気を付けますか。
 わたしは、好き嫌いが少ないし、食へのこだわりも少ない。ニオイエチケットという概念については、どこかに落とすか捨てるかしてしまったようだ。

 先日シリーズ化して、開始した『離れていても』一話で、2人はチキン南蛮を食べました。

 恋人がとにかくニオイのきついものが嫌いで、そんなものを食べるなら、キス、ハグ、手を繋ぐなどのスキンシップをしてくれなくなり、隣を歩くことまで拒むようなら、少しは気に掛けるかもしれない。
 ただ、そもそも、わたしの食事に口を出し、ニオイに文句をつけてくるような相手には興味ない(ケアしなければニオって当然なのに、文句言われたらケンカ腰で、理不尽すぎる)。

 だから、わたしと付き合う場合はニオイ込みで愛してほしい。もちろん、わたしは恋人からニンニクの香りがしても、ネギ味のキスをプレゼントされても、小躍りして喜ぶし、ニオうことよりも一緒にその臭い食べ物を食べられなかったことを悔やむだろう。大好きな恋人の胃袋に収めてもらえたことを感謝するがいい、食材たちめ。



 中学生の家庭科の授業だったか。女性は長く家庭で炊事を行なってきたから、身体が進化して、食べたいものや、身体に不足している栄養素を判断できるように、男性よりも腸が少しだけ長くなっていると聞いた。

 圧倒的に、男性の方が体が大きいのに、女性の方が長い腸をお腹の中にしまっているなんておもしろい。ちなみに、わたしも生物学的には女なので、わたしよりも身長の大きかった同じクラスの彼らより、少しだけ長い腸を持っているらしい。なお、自分に不足している栄養素については疎い模様。

 結局、わたしが好きな人と食べたいものは何なのか。二人が同じようにおいしいと思えるものだ。
 恋人に限らず、友人も含め、わたしの好きな人たちとは、食の好みは似ていてほしい。同じものを食べて同じようにおいしいと感じたいのだ。好きな人が落ち込んでいるとき、「おいしいものでも食べに行こうよ」と誘うために、行先を迷う時間がもったいない。わたしが好きなこれ、きっとあの子も好きだなぁと思えるものがたくさんあるって、時間の節約になるし、お腹も心も一気に満たされて、お得じゃない?

 いつか、「恋人が自分の好きな物を嫌いだったら、一緒に食事するとき、自分がそれをもらえるし、お得だよね」と話している友人がいた。それはそうかもしれないけど、やっぱり、食事を考えて作るとき、食の好みがバラバラだったら大変なことや、外食のお店を選びに苦労することが浮かんでしまう。自分がおいしいと言って食べたものを、人間が食べるものではないと言われるようなことがあった日には、バスタオルをその食材と一緒に洗っておいて、お風呂上りに渡すことすら計画してしまうかもしれない。
 その日の気分はあっても、根本的な食の好みは似ていてほしい。それに、一緒に食事に行って、これ苦手だから食べてほしいと言われるものなんて、付け合わせのポテトとか、パセリとか、ミニトマトとか、お新香とか、そんなものだろう。わたしは全部喜んで食べるけど。ハンバーグを注文して、付け合わせだけ食べたがる恋人はいないだろうし、オムライス屋さんで、卵だけ食べる恋人もいないだろう。

 たまには、2人並んで、でっかくっさラーメン(二郎系ラーメン)も食べたいし、ニンニクたっぷりのスタミナ丼も食べたいし、ネギたっぷりのネギタン塩も食べたい。みんなは好きな人と、どんな食事がしたい?


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 身体の不思議な構造についての豆知識をひとつ。腕の骨。
 前腕尺側ぜんわんしゃくそく(肘から手首まで、小指側)にある骨の名前は尺骨という。この骨は、身体の大きさに関係なく、ほとんどの人が30㎝だいたい一尺分ということでこの名前になっている。
 これで、好きな人と「ここの骨ってみんなだいたい同じ長さらしいよ、比べっこしてみようよ!」と、触れ合うチャンスをゲットです。ぜひ、使ってください。熱くなりすぎて、人体オタクと思われないようにね。

 きょうも読んでくれてありがとうございます。またね。



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