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同人誌を作るのに参考になったデザイン関係の同人誌9冊

前回・前々回と同人誌作成に参考になったデザイン関係の本の記事を書きました。

これらを書いた際には、手に取りやすさを考えて同人誌は除いたのですが、同人誌を作るのには手っ取り早く参考になるのは、結局同人誌を作っている人の情報だと思います。(情報がそのまま使えるので)

実際に確認してみると、DL版だったりで今でも手に入れられる本が意外に多いようでした。

そんなわけで、手持ちの同人誌作成に役立つ同人誌を紹介してみます。

木緒なちの同人誌デザイン

デザイナーさんが発行されているシリーズです。何種類かあってどれも参考になるのですが、自分で取り急ぎイラストを用いて表紙を作成したいという場合には一番ベーシックな赤い表紙の「木緒なちの同人誌デザイン」が役立つかと思います。

かわいくて萌える表紙を作りたい!
エロくてHな表紙を作りたい!
おしゃれでカッコイイ表紙を作りたい!

といった項目ごとに、実際にイラストを使ってデザインをして表紙を作る過程が細かく記載されています。後述しますが、おしながきデザインについてのものもおすすめ。

(追記:書籍化されたようです。同人誌を紹介するというこの記事のテーマとはずれてしまうけれど、全部入りで手に取りやすくなりました)

フリーフォントだけで作る同人誌デザイン

同人誌作成に関する同人誌をたくさん出されているデザイナーさんです。

同人誌作成には色々とお金がかかり、まずadobeにお金をかけ、素材を買い、といったことをやっていくと、かっこいい有料フォントが色々あることはわかっていても、無料で済ませられたら嬉しいな……ということもあるかと思います。

この本は無料フォントで良い感じの本を作る、ということに特化しているので無料フォントだけで本を作りたい、という方にはぴったりです。

他にも2019年に出たコミックのデザインをまとめた本なども、読みでがあって「今っぽさ」の参考になって面白かったです。

同人作家のためのおしながきデザイン

表紙は人にお願いするけれど、さすがにそこまでお金を払って人にお願いする余裕もないのでおしながきは自分で作成、という方も多いのではないかと思います。

現実的に考えると毎回人に依頼するのは厳しい、でも毎回必要、とはいえ、あまりかっこ悪いものにはしたくない、でもそんなに知識も時間も無い、手っ取り早く見た目を最低限よくしたい……ということでおしながきに特化したこの本は大変参考になりました。

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↑これが

↓こうなりました。ちょっとは垢抜けたのではないでしょうか!

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メロンブックスでDL版があるようですが、なぜかリンクが張れないので、ねとらぼの紹介ページです↓

SILFANY別冊およびNia

知人のwelcaさんの発行している同人誌です。

実は私のインタビューがvol2に載っているのと、vol4ではアンケートに回答していたり、特殊装丁の一例として本を紹介してもらっていたり、色々とお世話になっております!

基本的に「文字書きさん向け」に特化されています。
デザイン関係の本でも、イラストを用いたデザインを前提としていることが多いので、小説同人誌によくある「デザインのみの表紙」の作成したい場合はNia vol1の特集が役立つのではないかと思います。

個人的にオススメなのはSILFANY別冊の特殊装丁特集です。特殊装丁大好き!

装丁デザイン集

著者が実際に発行した二次創作本の写真、印刷所や紙の詳細などがまとめられている本です。

カバー付きフルカラーの本なのでちょっと高いのですが、紹介されている本がとても豪華で見ているだけで「こんな本作りたいな」と夢が広がります。印刷や紙、作成の経緯などの記載も具体的です。

私が「同人誌作りの同人誌」という本を出したのはこちらの本を拝見して、自分も作ったものをまとめてみよう!と思ったことが大きいです。

1と2が出ていて、1の方が紹介されている冊数は多いです。2ではアンソロジーの豪華装丁が出来上がるまで等の詳細記事があります。

おもしろい小説本(物理)を作る

デザイン記事の方でDIY本を紹介したのですが、実際にDIYで工夫されておもしろい小説本(物理)を作成されている方の記録です。

印刷所に頼らななくても、頼らないからこそこんな本が作れるんだ!という驚きがあります。豆本を作ったり、自分で染めたり、手間をたっぷりかけたからこその驚きがあります。

私はコミティアで紙の本を購入したのですが、なんと実際に素材見本がついています。こんなの商業誌じゃ絶対できない…!

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空想ラノベデザイン

実在しないライトノベルのデザインがたくさん見れる本です。イラストレーターさんのイラスト単体と、デザイン後の表紙とが両方載っています。

実在しない本なのに、すごくありそう!おもしろそう!となるので「それはなぜなのか…?」を考えると興味深いです。

細かい作業プロセスなどが載っているわけではないですが、どのようにデザイン処理されると「表紙」が立ち上がるのか、どのようなデザインをされるとどのようなイメージになるのか、といったことを知ることができます。

小説同人誌のためのレイアウトデザイン

私は小説本の発行に Indesignを使用していますが、慣れるまではなかなか使いにくいソフトです。

解説本もたくさん発行されていますが、取り扱われているのは雑誌のようなレイアウトを作る例だったり幅広い内容で、「小説本を作る」内容だけ知りたくてもそこをピックアップするのがまず大変だったりします。
( Indesignは小説本を作るための専用ソフトではないので当たり前ですが……)

この本では小説同人誌を作るためだけにIndesignのことが解説されているので、ピンポイントで使いたい情報がわかります。最低限 Indesignで小説本をてっと早く作りたい方向けです。

boothではテンプレートも配布されているみたいです。

同人サークルロゴ図鑑

同人誌制作にまつわる様々な同人誌を制作されているサークルさんの本です。こちらの本では様々な同人サークルさんのサークルロゴのデザインを見ることができます

見てみるとサークル名の由来はわりと適当なサークルさんが多いのですが笑、でもロゴが並んでいるのを見るとなかなか壮観です。

ある程度にしろ活動していく見込みがある人はロゴはぜひ作ってみると、SNS始め色々なサイトで使えるので便利で楽しいと思います!

私もロゴはデザイナーさんにお願いして作ってもらいました。skimaやココナラで比較的安価に受注されている方もいるのでおすすめです。

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同人誌、というと二次創作本のイメージが強いですが、ノンフィクション系の本もたくさん発行されており、とても面白い本がたくさんあります。

上記の本はコミティアや、コミケで直接買ったものがほとんどです。掘るのが楽しい分野なので、またイベントなどで手に取れる機会に出会えればと思います。

私が発行した、同人誌の装丁の詳細をまとめた同人誌もDL版が頒布中です!




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