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天と、結ぶ。〜出雲での約束〜3

天と、結ぶ。〜出雲での約束〜3

小さなどんぐりと何やら啓示らしき壮大な私のテーマを抱えて帰路についたあの日から、4年の月日が経ちました。

迷い・不安が完全に払拭されることはありませんが、あの一言が響き渡った後は作品を創る意味を問うより、この道に生きることに腹を括れたことが大きな進歩だったように思います。

自分で言うのもなんですが、若い頃の方がよほど現実主義だった私が最終的に行き着いた道。
それはなんの保証もなく周囲からも心配

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天と、結ぶ。〜出雲での約束〜2

天と、結ぶ。〜出雲での約束〜2

続きです。

独立してからというもの、仕事には喜んで向き合っていましたが
同時に、自分に足りないものが浮き彫りになっていた時期でした。

ほんの些細なことでも構わない。
伝わる人にしか伝わらないことでいい、ここまで苦しくても作品を描かねばならないのなら生涯をかけるテーマがほしい…

そしてひたすら、そう真剣に天に投げかけたのです。

すると…

『愛と平和』

それは聞き返しようのない、
毅然たる

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天と、結ぶ。〜出雲での約束〜1

天と、結ぶ。〜出雲での約束〜1

東京も緊急事態宣言が解除され、お陰様で個展は予定通り開催の運びとなりました(^人^)感謝。

さて、京都エピソードはまだまだ盛り沢山なのですが…
神無月に因んで、今回は少し出雲での出来事を。
潔斎展では、出雲に因んだ作品も幾つか展示します。

『神在月に詣れ』
そう言われて大急ぎで出雲へ出向いたのは2018年11月のことでした。

スケジュールに余裕がなかったので早朝から出雲大社と稲佐の浜、その周

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東寺の空海さん

東寺の空海さん

前回、東寺の講堂にて不思議な体験をした私でしたが、そもそも誘ってくださったのは空海さんでした。なるほど、訪れてみれば直ぐそこに空海さんの氣が立ち込めていて、門をくぐると同時に、私は悲しくもないのに勝手に涙が溢れて止まりませんでした。

東寺鎮守八幡宮挨拶をしていると、どんよりと覆った梅雨らしい厚い雲から頭上にぽっかりと穴が開き、スポットライトのような陽射しが降り注いでみるみるうちに真夏の暑さに見舞

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つぶつぶ事件と帝釈天との再会

つぶつぶ事件と帝釈天との再会

これは、もう逃れようがない・・

そう解ったのはまだ書の道をゆくと決めて間もない頃です。

もう争うことなく導きを受け入れるようになり、その圧倒的な力に背中を押されるように、初めての土地へ旅するようになりました。そして、それらは十年近く経つ今だからこそ点だったように思えた出来事が線になり繋がってきたのです。

ここではっきりと申し上げておかなければと思うのですが、私はそれまで霊感もなければどこかの

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