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私が見つけた真実

①運動は結構気持ちいい。でも体重は減らない。

最近、朝活と称してジムに通い始めた。
面倒臭がり屋の私がどうしてこういうことを始めたかというと、朝の1時間強ぽっかりと時間が空いてしまったからだ。
どうせなら1時間多く寝ていたいが、起きる時間は変えられない。
仕事が始まるまでのその1時間をダラダラすることも考えたが、それではあまりにも生産性がなさすぎる。
そこで試しに、自宅から3分ほどの月額4000円弱のジムに通うことにした。正直に言えば、結構気持ちいい。
昔は体も柔らかく、ダンスやバレエをかじったことがあったが、ここ15年くらいはまともに体を動かしていない。
走ってみると疲れるどころか、体が軽くなった気がして、時間をかけて体を伸ばしていくストレッチもとても気持ちいい。

私はまず、ジムはお試しで3か月通い続けることを目標にした。
3か月後には会社の定期検診の予約を入れて、この3か月でいかに健康な体になれるか、体重や体脂肪を落とせるか。
まったく運動してこなかった私が、ジムに通い続けることで去年の数値よりどれだけよい結果をたたき出せるかという実験をしようと思ったのだ。
そして今、1か月がたとうとしている。
体は少し変わったように思うし、体も柔らかくなった。
運動した後は毎日とても気分がいい。
でも。
体重が全く変わらない。
実は、あまりの恐怖で1か月前の体重は量っていない。
それでも体が変わったことを感じて体重に乗ったら、思った以上の数値で、ということは、スタート当時の体重はもっとあったということなのか…
それとも1か月運動しても体重は落ちてないということなのか……
ここを深く考えようとすると、非常に恐ろしい。

②オシャレじゃない

毎月美容院に通うお姉さんを、時間とお金があっていいなと羨ましく思っていた。
彼女たちの髪の毛はいつもツヤツヤで、天使のわっかなんかもできていて、独身はそんな毎月美容院でトリートメントをする時間とお金があるのかと、身分の差を思い知らされた。
あちらの方が年上なのに、私の髪の毛の方が藁みたいじゃないかと。
でも最近、それはオシャレじゃないことに気が付いた。

白髪染め

たぶんそうだ。毎月毎月、あいつらはしつこく顔をのぞかせてくるのだ。
抜かれても染められても、自分をどんなに否定され続けてもめげないハートの強いやつ。
そして私もいつしか、毎月美容院に通うようになっていた。
でも、肌の弱い私は、体が毎月の白髪染めに耐えられず、ある日ものすごい蕁麻疹が全身を襲った。
顔だけは掻くものかと掻きたいのを我慢して、首から下を掻いて紛らわせた。
そうすると体に白い穴が開いた。
全身が蕁麻疹で真っ赤に腫れ上がっているから、普段の肌の位置・色が白い穴に見えるのだ。
我ながら、あれはすごい気持ち悪かった。
ただ、だからといって白髪は生えてくる、どこまでも、いつまでも。
仕方なく私は、ジアミンの入ってないカラートリートメントでごまかしている。

③第一印象と直感                 

ここ2年程、私はとある場所でリアル脱出ゲームをしている。
巻き込まれる形で迷い込んでしまったその世界からとにかく離れたい。
一刻も早く抜け出したい。
最初それはごく簡単なことのように思われていた。
普段の私と普段の状況、普段の通りならこんなに時間がかかることはなかったはずだ。
でも「そこ」は普通じゃなかったし、私の脱出を妨害してくる人も現れた。
その人はいつも「いい人」を装っている。
だからみんなすぐに騙されるし、ずっと気づかず騙されたままの人もいると思う。
私もそうだった。
いや、本当のことを言うと、私はずっとその人のことを疑っていた。
なぜならいい人すぎるのだ。
いい人なのにたまに見せる悪い顔や言動の違和感。
そういったものがやけに鼻につく。
だから鎌をかけたり、時には大胆に挑発してみたりもした。
だけどその人はいつも「いい人」だった。
私の気のせいか?
そしてその人と会話を重ねていくうちに、私はすっかりその人は「いい人」だと思わされるようになっていた。

そして気が付くと2年の時がたとうとしていた。
この2年間ひたすらこの異世界から抜け出そうともがいていた私だったが、リアル脱出ゲームを始めた2年前と、状況が何一つ変わっていない。
こうも状況が変わらないとなるとさすがに何かがおかしいと気づくだろう。
だから私はいろいろ情報を集めることにした。
この2年間見聞きしてきたことは本当なのか、いったい「そこ」で何が行われてきたのか、「いい人」の正体は本当にただのいい人なのか。
だけど意外なことに、この虚像を最初に崩したのは、外の世界にいる人だった。
そこから私の目が一気に醒めることとなる。
「いい人」のついた嘘と今までの矛盾がすべてつながり、「いい人」が本当の黒幕で、陰で暗躍していたのはその人だったとわかったのだ。
私は頭を抱えるしかなかった。
知ってたのに!わかってたのに……!!!
最初から違和感を感じていて、疑っていたのは私自身だったのに!!!

自分がある程度の年齢になって、ある程度の経験値を持ち、ある程度たくさんの人と関わりを持ってきたとき、人の第一印象や第六感というものはいかに武器になるかということを私は身をもって知ることになった。
性善説とか、話せばわかるとか、いい人は悪いことをしないとか、そういうきれいごとが一気に覆された瞬間だった。

普通の平和な日々

そうして今、私は徐々に普通の楽しかった自分の生活を取り戻しつつある。
夫と2人の子供たち、やりがいのある仕事、朝活のジム、月1でフラワーアレンジメントのレッスンに行ったり、自分だけの時間も持てる余裕が出てきた。
まだまだ完全ではないけど、闇は抜けたと思ってる。
そのとき自分ができる形で、自分なりに闘えば、きっといつか状況は開けてくる。
逆に言えば、開けてくるまで、手を変え品を変え闘ってみることだと思う。
そしてあの「いい人」と出会ったことで、今の平和な日々や、周りの本当の優しい人々に感謝の気持ちでいっぱいになることを思えば、「いい人」との一件も悪いことばかりではなかったと思うのだ。

#思い込みが変わったこと

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