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「アミ小さな宇宙人」を読んで


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『アミ 小さな宇宙人』(2000年出版) エンリケ・バリオス著、石原彰二訳、さくらももこ絵

この本はすご過ぎる。

読む前と読んだ後ではかなり“意識” が変わってくると思う。

表紙が、子どもっぽい感じの本に見えるけれど、この表紙に だまされてはいけない。この中に書いてあることは、この世の真実だと思う。かなり鋭くて、内容の深い本である。

 この本に、“愛の度数” というものが出てくる。

まだ地球は 今だ野蛮な、愛の度数の低い未開の惑星なんだって。

地球人は、愛の度数が 三二〇度くらいから八五〇度くらいまでみたい。

地球人、平均で五五〇くらいで、優しくて穏やかな人で七〇〇くらいみたい。

地球は、科学と愛のバランスが科学の方に異常にかたむきすぎているんだって。

本当は 科学と愛 両方を同時に発展させていかなくてはいけないみたい。科学と愛  両方を発達させてこそ、文明を進めていくことができる。


今の地球

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本当はこうならなくてはいけない。

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愛のともなっていない 科学の発達は、自らの科学で自らを滅ぼすことになるかもしれない。


あと、地球人は思考が一番大事だと思っていて、頭がいい人を一番偉いと思っている。
でも それは違う。本当に大事なものは愛である。

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 “愛” あってこその“思考”。


みんな学生(中高)時代は、勉強で競争させられてきたと思う。人を蹴落として 他の人より上になろうとしたりする。

上の方の成績になるように 知識を詰め込んで まわりを押しのけて、がむしゃらに勉強する。いや、それよりも“愛” を育てることの方が大事だったんだ。

 今、自分達に一番 大切なことは、“頭が良くなること” より “優しい人になること” なのかもしれない。

愛は法で、それが最高のもの。

憲法とか刑法とかでもない。愛が最上の法だ。


【心に残った言葉】

第1部

・ある世界の科学の水準が、愛の水準をはるかにうわまわってしまったばあい、その世界は自滅してしまうんだよ…
・ひとつの文明が進歩するということは、それだけ愛に近づくということなんだけど
、それを達成した世界は進歩していて、だれも傷つけるということがない。
・頭ばかりで考えるかわりに、感じるように知覚するようにつとめてみてごらん。人生の深い意味は思考のもっとむこう側にあるんだ…人生は現実のおとぎ話のようなものなんだ…
・地球に原爆が落とされたあと、われわれの円盤がひんぱんに目撃されはじめた。それは地球人が宇宙でゆいいつの知的生物ではないという証拠を、のこすために意識的にしたものなんだよ。
・“メッセージ ” を、人々の脳波に送った。これらの“メッセージ”はラジオの音波のように空気中にあり、すべてのひとにとどくけど、あるひとはそれを受信するのにふさわしい“受信器”をそなえていて、別の人はそなえていない。“メッセージ”を受け取ったひとの中には、それを自分じしんの考えとして受け取ったり、またほかのひとは神からの霊的なインスピレーションとしてとらえ、また別のひとはわれわれ宇宙人の“メッセージ”と考える。あるひとはこれらの”メッセージ“を、かなり自分の考えやその信仰によってわいきょくして表現したり、また別のひとはかなり純粋に表現する。
・芸術は愛の言葉だ。


第2部

・都市形態っていうのはね、たくさんの欠点があるんだよ。そのひとつとして一ヶ所にあまりにも多くの人々が集中するために生じる精神の異常によって、人々にも、惑星(ほし)にも悪影響をあたえることがある
・人々には、自然や空間が必要なんだ。花や木や庭が…
・アミが言うように、未来の社会は、“農園” のような生活形態になるというのに対し、ぼくはまったく逆に考えていた。映画にあるように、人工衛星都市とか巨大なビルの大都会とか地下都市とかをイメージしていた。そして、そこらじゅうプラスティックにかこまれて生活している…。「進歩している人間ほど、そうだよ」とアミが教えてくれた。
・地球のほとんどの伝説のほうが、きみたちが現実と思いこんで生きている。
・思考は役に立つよ。(中略) だけど思考は人間のもっている最高の財産じゃないんだよ。
・思考は人間のもっている可能性の中で、三番目に位置する。第一位は愛が占める
・地球じゃ、思考こそが最高だと思っている。つまり、やっと第三位の水準(レベル)にいる。だから、よく考えるひとのことを、賢者とか物知りって言うんだ
・もし、思考が愛のために使われているとき、愛のために奉仕しているときには、たいくつというのはありえないんだよ
・なんだか自分が、地球という惑星の野蛮人のような気がしてきて、気が重くなった。
・ほんとうの人間の大きさとは、ただ、そのひとの愛の度数によって決定されるんだよ
・輪とか円は、宇宙のシンボルで、親交を象徴しているんだよ。(中略) ひとつの世界ということもあらわしている
・ひとに“勝つ” ひとより上にぬき出るという考えだね。それは競争だし、エゴイズムだし、そしてさいごには分裂だよ。(中略) 進んだ文明世界には、そういった同胞との競争はまったく存在しない。
・たいていのおとなはおそろしいことだけが真実と思っている。物欲ばかりに目が行って、武器を崇拝したり、美しいものや真実などにはまったく興味がない。闇を光と思っている。人生の価値を完全にとりちがえているんだ。
・いまだに、時代おくれの古い考えと、新しい時代には順応できないシステムにしたがいつづけていて、それが、人々を傷つける結果となっているんだよ。
・より進歩した人間ほど、子どものようになってくるんだ
・愛が幸福にむかうゆいいつの道

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