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行動できる余力を残す|さとゆみゼミ#2

「本気で書く人生は楽しい。」
ライター・コラムニストの佐藤友美(さとゆみ)さんの言葉に共鳴し、「さとゆみビジネスライティングゼミ」の4期生として学び始めました。さとゆみさんが主宰する「書くことを共に考える」ゼミです。

学びを深めるため、印象に残った言葉や個人的な感想を書いていきたいと思います。本記事では、第二回目のゼミについてご紹介しますね。


「書かない」という選択肢

「書かないことも一つの大切な選択肢」とさとゆみさんは言います。
「自分が気づいたことを誰かに教えてあげたい気持ち」がスタート地点ならば、伝えたいと思えることが見つかるまでは、書かないこと。
書くときは、覚悟をもって世の中に放つこと。

書くために必要なことは、聞くこと、取材してくること、調べること。山のようにあります。聞き方には二種類。横軸(時系列)と縦軸(深掘り)の二つで、黒柳徹子さんとタモリさんの例を学びました。これらは訓練していかないと難しい、とさとゆみさんは言います。毎日365日「取材者の目線で生きること」が大切になります。前回のゼミで聞いた言葉を、何度も反すうしました。

二度読ませたら、負けです

わかりやすい文章を書くことが第一です。一回通して読んで内容が分からなければ、読者は離脱します。二回目はありません。せっかく読者が時間を割いて相手が読みに来ているのに、最後まで読まれないのです。書く内容以前の問題でした。わかりやすく書くスキルの大切さを痛感しました。

相手がストレスなく、一回で理解できる文章を書くことを目標にしたいと思います。まずは、間違っていないレベル。次に、わかりやすいレベル。文章にストレスをかけないよう注意すること。実践あるのみですね。

読者のメモリを食わせずに理解してもらう

わかりやすい文章を書くことが、なぜ大切なのでしょうか。
一回で読者が文章を理解できれば、読者はストレスなく文章の内容を「行動」に移すことができるからです。わかりやすい文章を書くことは、すなわち、読者に行動する心のゆとり(メモリ)を残すことにつながります。

本来、書いて伝えるとは誰かの態度(思考)を変容させることが目的です。さとゆみさんは「私たちはサービス業」と言います。読者がすっと目的が達成できるように、「読者が行動するためのメモリを残してあげる」ことが大切です。

時間を割いて読みに来てくれた相手が、文章の内容を理解するためにメモリを使い切ってしまっては元も子もありません。自己への戒めにしたいと思います。

記憶に残る幕の内弁当はない

作詞家・秋元康さんの名言です。幕の内弁当にはいろんな要素が詰まっていて、一つ一つが印象に残っていない意味で使われることが多いです。

私がはじめてこのゼミで提出した課題は、まさしく幕の内弁当風でした。お相手の話を聞いて200字で書く課題に際し、うまくまとめることができません。お相手のいろいろな話を聞いていたのに、話の詳細に自信がなく文章が書けませんでした。中途半端な聞き方だったのです。自分の創作になりそうで申し訳ない気持ちと、お相手の時間をもらったのにお相手の良さを伝えきれずに申し訳ない気持ち。結果、無難に幕の内弁当風の文章になっていたと反省しました。

今後は意識して話を聞き、お相手の魅力をお伝えできるようになりたいと思います。メモの取り方を工夫すること、一点突破する勇気、深掘りするタイミングなど、実践で学ぶことがたくさん出てきました。

すべての原稿は推し原稿

「いいことを伝える文章には、2つしか型がない」とさとゆみさんは言います。

① AだからB (超納得!)順接  →  当たり前
② AなのにB (マジかよ?)逆接 →  気持ちが動きやすい

二回目ゼミ内容より引用

あらゆる原稿は、お手紙と一緒です。
「この本は良いですよ」「このパンはおいしいですよ」とおすすめするお手紙を書くようなもの。お手紙に沿って「行動」するといいことがあるよと、わかりやすく教えてあげることがライターの大切な役割です。

個人的なエピソードをつけると、共感しやすくなります。推し原稿を書くために型を用いること、アンテナを貼ることなど、できることは山ほどですね。さっそく課題にとりくました。

気づいたこと・痛感したこと

1)ゼミ生同士の感想に触発される

質疑応答では、ことばの「サイズ感」「相場観」のお話がありました。説明はわかりやすくて納得できる反面、私はあまり実感がありませんでした。ゼミ後にグループで公開された感想を読むと、ライターさんとしてすでに活躍している人ほど、相場観の言葉が刺さった印象を受けます。

同じゼミを受けていても、まったく感想は異なるのです。受け取る側の問題で、私の理解度はここまでかと目の当たりにしました。すでに「相場観」のその先に行き着いている人たちが多く、身が引き締まる思いです。

2)わかるのに、時差がある

さとゆみさんは言います。「わかんなくってもいいから。わかるのに時差があって、一年後にわかった人も多いので気にしないで。」

この言葉を聞いて、少し気持ちが楽になりました。ライターでない方への配慮がありがたいです。なんとなくわかったつもりでも、腑に落ちて納得するまで数年かかりそうです。今はわかるところから、書きすすめたいと思います。

3)添削を全員分読めることの価値

「必ず全員分読んでください」
全員の課題と添削が返却されました。全員分の添削を読むことで、22人分の学びを得ることができます。誰かの課題は、必ず誰かの役に立ちます。このゼミ最大の特徴です。

添削は、あくまでも文章の添削。人格を否定するのではありません。「むしろ、文章の味を締める塩コショウみたいなもの」とさとゆみさんは言います。22人分の添削を読めるとは、なんて貴重な機会かと鳥肌の立つ思いでした。三か月間しっかり学んで、本気で書くということに向き合いたいと思います。

まとめ

私は、読み手の行動が変わるような、いい原稿を書きたいと思っています。そのためには、わかりやすい文章を書くことの大切さを学びました。誠意をもって、本当に思ったことだけを書くこと。続けていきたいと思います。

つづく。

(さいごに)
先に課題を書き上げたら、ゼミの学びや感想がどこかへ行ってしまいました。 今度からは先に学びをまとめてから、課題に取り組もうかと思います。反省です。
先ほどの「幕の内弁当」も「元祖かにめし」に進化できるよう、気持ちを切り替えていきますね。




よろしければ、こちらもご一読くださいませ。
前回のゼミ受講レポートになります。

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