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誰かの時間をもらうということ|さとゆみゼミ#1

「本気で書く人生は楽しい。」
ライター・コラムニストの佐藤友美(さとゆみ)さんの言葉に共鳴し、「さとゆみビジネスライティングゼミ」の4期生として学び始めました。さとゆみさんが主宰する「書くことを共に考える」ゼミです。

学びを深めるため、気づけたことや個人的な感想を書いていきたいと思います。
まずは第一回目のゼミについて、ご紹介しますね。


一時間半だけはいい人で

このゼミを「安全な場所にしたい」とさとゆみさんは言います。文章を見せ合うという行為は、実は生身の身体を見せ合うほどに危険なこと。そこを傷つけようとすれば、いくらでも相手にダメージを与えられるお話は、もっともだと思います。

言い放った言葉に悪意がなくても、相手を傷つけうる場面にたびたび遭遇します。それを予防するためには、いい人でいる努力をすること。優しい気持ちを総動員して、文章を書いたり感想を伝えること。同じ目的で集った仲間が学びに集中できるよう、ここが「安全な場所である」ことを担保してくださるのです。とてもありがたく感じました。

文章のゴールとは

「書いて伝える」とはどういうことか体験するために、二人一組で取材し合うワークを行いました。ワークの詳細は割愛しますが、ライターとして時間の使い方を徹底的に叩き込まれたように感じます。相手の時間をもらって話を聞いているのに、相手の魅力を引き出せず、適切に聞き手に伝えることができませんでした。

今回は「発表」という形で、さまざまな「文章のゴール」を目の当たりにしました。おなじワーク時間にも関わらず、心に残る発表をした人が複数名います。この人たちと自分との違いは何なのでしょうか。

彼らは聞き手に、明らかに「何か」をGIVEすることができたのです。文章のゴールは「誰かの態度や考え・思考を変容させること」と、さとゆみさんは言います。つまり、文章を読んだ前と後では、読者の何かが変わっていること。それができなけければ、単に読者の時間を奪うだけの文章でしかありません。

これまで自分が書いてきた文章は、読者になんらかのGIVEができていたのでしょうか。自戒する時間になりました。

では、文章のスタートとは

では「文章のスタート」とは何なのでしょうか。それは「自分が気づいたことを、誰かに教えてあげたい気持ち」がスタート地点だと、さとゆみさんは考えます。

きっと誰かの役に立つはずだと思えるまで、話を見聞きし、調べ物をすること。「自分がこれを誰かに伝えたい熱い気持ちになるまで、取材をやめちゃダメ」と念を押されました。取材する側の心がけがこんなにも求道的なものだったとは、目が覚める思いでした。

ライターであるということ

「書くことの九割は聞くこと」と言われれいます。話を聞いていなければ、書くことはできません。世の中をよく観察すること。この一週間、意識して人の話を聞いていきたいと思います。書くことは「取材者の目線で生きてること」と同じです。

何にでも興味を持つこと。今までスルーしてきたことを、あえて解像度を上げて見つめてみること。誰かに出会ったら、三つ質問を畳みけること。これらを続けるうちに、どんどん解像度が上がっていけると力強い言葉をいただきました。

気づいたこと・痛感したこと

1)なにもできない自分を痛感
ワークを通して、何の話も聞きだせなかった自分自身を痛感しました。戸惑いが大きく、発表した内容も不十分でした。私でない人とペアを組んでいたら、もっとお相手の魅力を引き出せていたと思うと、もどかしいのです。明らかに聞く側の問題です。同じ時間をもらっているのに、申し訳ない気持ちで一杯でした。

同じような感想を述べたゼミ生に対し、さとゆみさんが言います。
「ライター22年目になっても、今でも悔しくて泣くことがある。私じゃないライターが行っていたら、もっといい原稿になって世の中が変わったかもしれないと思うと、悔しくて泣けるときがある。」
ライター22年目にして、さらに高みを目指すさとゆみさんの姿に勇気づけられたのは、私だけではなかったはずです。人知れず流した涙の分だけ、きっと成長できると信じています。と同時に、世の中が変えられるほどの力が、言葉にはあると確信できたお言葉でした。

2)大人の学びはアウトプット
アウトプットしてみて分からなかったら、何をインプットすればいいか考え行動すること。失敗しながら学んでいくこと。ゼミで、安心して学ぶ環境を担保してくださっています。ここでたくさんアウトプットして失敗して、学びに変えていきたいと思います。

3)時間と使い方と、生きること
「誰かの時間をもらう」とはどういうことか、考えるきっかけになりました。
・話を聞くとは、すなわち聞き手の「いのちの時間」をもらっているということ。
・文を書くとは、すなわち読み手の「いのちの時間」をもらっているということ。

どちらも同じです。話を聞く時間も、私が書いた文章を読んでもらう時間も、双方ともお相手の「いのちの時間」をもらったことになるのです。時間の使い方は、生き方そのものです。なによりも大切な私たちの時間。少しでもGIVEできる文章が書けるよう、心がけたいと思います。せめて読み手の時間を奪わないことを念頭におき、努力していきたいと思います。

まとめ

ライターを目指すこと、イコール「いのち」とむきあう時間になりました。限られた時間の中で、いい話を聞くこと。読み手の行動が変わるような、いい原稿を書くこと。時間を割いてでも、読んでもらえることをめざしたいと思います。

つづく。

(さいごに)
さとゆみさんの言葉と自分の感想が混同しやすい構成でしたね。次回以降、注意していきたいと思います。引き続きまして、どうぞよろしくお願いします。


こちらは開講前のnote↓

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