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【母と過ごす#07】ご相談のテーブルにつく

実家で二人暮らししている両親。
ふたりとも高齢です。母の物忘れをきっかけに、実家で過ごす時間を増やすようにしました。

物忘れの進行を予防できればと思い、包括支援センターの方に相談しました。そのてんまつをご紹介しますね。



「母の物忘れがすすんだかもしれない。」

そんなとき、地域包括支援センターへ相談を思い立つのですが、後手にまわりがちでした。まだいいかなあとか、ほんとに介護保険のお世話になるんだろうかと迷い、そのままでした。

支援センターに電話したきっかけは、あちこちから同時に勧められたから。お役所の相談窓口しかり、かかりつけの内科医しかり。

一番の決め手は、母が歩く姿を後ろから見たこと!
なんだか、左右に揺れてふらふらしているような感じなのです。

よくみると、くつのかかとがパカパカになっていました。
危なっかしい。いつ転ぶかと思うとヒヤヒヤ。まずは実家の靴を断捨離しました。

その次に。
母の脳外科受診があったので、医師に相談してきました。硬膜下血腫の影響か?と不安でしたが、大丈夫とのこと。ほっと一安心です。

物忘れも心配だし、ふらふら歩く姿も心配だし、心配はつきません。リハビリして定期的に通う場所があるほうが安心かな、と思う私。

母は母で、何とか社会とのつながりを持ちたいと言っては、出かける日々。ほぼ毎日外出してコーヒーを飲み、スーパーに買物。自分で絵手紙や体操の教室に参加。折り紙を作っては子ども食堂に届けたり、知人の発表会を見に行ったり。

縫い物も大好き。いろいろ作っては売り込みに行くなど、私が思う以上に活発に過ごす母でした。

なのに、なぜ内服薬の管理ができなかったのだろう?性格の問題?

今では父がフォローして、薬が飲めるようになりました。体調が改善したことは、せめてもの救いなのです。



包括支援センターにお電話すると、さっそく自宅にきてくださることになりました。母は来客に備えます。長年の習慣でしょうか。お茶の準備は完璧!

母「なにか他に、用意しておくものってある?」
私「お薬手帳は?何を飲んでいるか聞かれると思うから、出しておいたほうがいいよ。」

ですがお薬手帳が行方不明。大捜索が始まりました。あちこち、家中でおくすり袋やビニール袋をひっくり返し、10分程で発見!良かった!

結果。
せっかくキレイにしたダイニングテーブルは、母の前だけ散乱。おくすりの袋や検診結果・予約表がちらばっています。

いらない紙類を捨ててもいいかと聞くと、そのままがいいとのこと。あまりに不自然なテーブルに、苦笑する私たち。

これが日常だから、このままでいいのかと。



さて包括支援センターから、お二人来てくださいました。お一人は所長さん、もうお一人は地区担当の方。

小一時間ほど、親身になってお話を聞いてくださいました。
継続した受診ができているし、自分で判断していろいろやっているので様子を見ましょうとのお話でした。まだ介護認定にならないとのご判断です。

当面は大丈夫そう。一安心です。
何かあったときにすぐ来てくださるとのお話も心強かったのです。

正直、細かい心配ごとはつきません。
物忘れが多いので、生活は不便そうです。

差し歯をうっかり流してしまったり。
植木屋がこないとあわてていたら、日付を勘違いしていたり。

母一人ではなく、父と二人暮らし。
ほんとにさいわいでした。二人で補完しあっている姿になんど救われたことか。

大切なのは、注意を払いつづけることなのですね。来週もまた様子を見に行く予定です。


おわりに

母の物忘れがすすんだかもしれない、という事実に変わりはありません。これからも娘としてできることを行動に移し、感謝を伝える場にしていきたいと思うのです。

「母と過ごす」は、今後も不定期に更新していきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

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