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胸をうつ「カノン」の音色

「青のオーケストラ」
この春からアニメ放送がスタートしました。

高校のオーケストラ部を舞台にしたストーリー展開に、期待は高まりますね。毎週日曜日NHKEテレで17時より放映予定。


以前noteでも大好きなまんがの一つとして、ご紹介させていただきました。

白黒だったまんがに、実際色がつき、動きが加わるのです。
作中の音楽が流れると、まったく違う作品として鑑賞できます。

まるで一編の映画を見たかのように感動したのです。

ちょうどアニメでは第二話が終わったところ。
「カノン」の音色が美しく、すべての景色がとても美しく感じましたので、こちらでご紹介したいと思います。

【ネタバレとなります】
第二回の再放送が4/20木曜夜にあります。もしご興味のある方は、実際に本番組をみてからのご一読をおすすめします。

かんたんに人物紹介

主人公は、ヴァイオリンの天才少年と称賛された青野一(あおのはじめ)。
ある理由から弾かなくなり、中三の秋を迎えます。

青野の前に現れたのが、同級生の秋音律子(あきねりつこ)。
ヴァイオリン初心者。ヴァイオリンへの思いは強く、高校進学後はオーケストラ部に入ることを夢見ています。

そんな二人が出会い、青野にヴァイオリンをもう一度弾いてみるようすすめます。秋音の一途な姿に心が動き、青野が久々にヴァイオリンを手にしました。

演奏した曲は、パッヘルベルの「カノン」。

心の動きをつたえる音色

青野がヴァイオリンを演奏し、「ヴァイオリンを弾きたかった気持ち」を再認識します。

原作でも、実は一番大好きなシーンです。

想像以上に美しい川辺の風景に響きわたる、ヴァイオリンの音色。
道行く人々がみな、立ち止まるくらい。
ちょうど夕日がひろがる時間です。

ブランクをまったく感じさせないくらい素晴らしい演奏でした。
主人公の、心の動きが伝わってくるかのようです。

音色の一つ一つが、情緒豊かにひびきわたっていました。
ときおり入ってくる装飾音の響きにハッとし、きっとこの瞬間「青野は嬉しかったんだ」って思えるくらい。

少し呼吸をととのえるような音色も聴こえます。
「本当は弾きたかった」という主人公の気持ちが伝わるのです。

弾き手にとっても聴き手にとっても、カノンの音色は癒やしそのものでした。

リアルな演奏シーンにも引き込まれます。

一編の映画のようなエンディング

原作では、音楽は二次元の世界にとどまります。音色は読み手の心の中にあるだけでした。

もちろん絵だけで描かれた音の表現の巧みさもすばらしかったのですが、実際ソリストの演奏を耳にすると、圧倒されます。

しかもさいごに、夕日に重なるようにエンドロールが流れます。

青野一役の演奏は、東亮汰さん。
主人公の喜びあふれる音色に、癒されました。毎週のように東さんの演奏を聞けると思うと、楽しみが一つ増えました。

まとめ

番組鑑賞後も数日は、カノンの音色が耳から離れませんでした。
しかも見晴らしの良い景色が本当に美しく、希望にあふれ、心揺さぶられる時間になりました。

ちなみに来週から、高校編が始まります。
高校編もすてきです。甘酸っぱい気持ちや懐かしい気持ちになれるはず。

オーケストラになじみがなくても、十二分に楽しめます。


さて、名曲が主人公にとっての名曲に生まれ変わった瞬間。
You Tubeでフルバージョンを聴くことができます。


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