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看護師である自分に、書けること

「看護師として見聞きしたこと、もっと書いたら良いのに」

よくそう言われるのですが、なかなかnoteに書けないままでした。
自分のことはときどきアップするのですが。今日も良く働き、消耗しましたというボヤキの類ですね。

看護師として、自分が関わった家族の姿や治療方針を定めるにあたっての葛藤など、たくさん見聞きしてきました。ですが、どう書けばいいかわからないのです。個人情報ではないかな、とか、多少のフェイクを入れればいいのかなと思いつつ、足踏み。

気づきとしてまとめるには、まとまった時間がほしい思いもあります。

何より、自分の筆力が心もとないのです。エッセイ形式にしろコラム形式にしろ、登場人物が多いのでどこから書けばいいのやら。

相手の思いをおもんばかろうとすればするほど、独りよがりになりそうで書けないのです。

それでも、看護師として感じることと、それまで病院に縁のなかった人が感じることは、だいぶ差異があるはず。なにが常識でなにが非常識か、正直わからなくなるくらい。

実際、病院への入院や施設への入所自体が非日常です。それまで大切にしてきた価値観が揺さぶられる瞬間を、目の当たりにすることが多いのです。

と同時に自らも揺さぶられ、迷うまま職務につく日も多かったと思い起こしました。やりきれない思いと、いまできることとの差異の圧倒的な大きさといったものに、という感じでしょうか。

せっかくですので実際の体験から、気づいたことや学んだこと、知っておいたほうが良いことなど、まとめてみたいと感じたのです。

新境地への挑戦です。社会的な意味もあるし、自分ためでもあるし、少しでも読む人の役に立てることがあれば良いなと思う気持ちもあります。

もちろん、毎日医療ドラマのような急展開がおきているわけではありません。10年以上の長きにわたりお付き合いのある利用者さんもいます。人の気持ちは変わるものと思い、その日その日の思いを大切に、向き合うことが大切と学ぶのです。

しばし、切り口を磨いておきます。

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