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「きみの友だち」

夏休みを前にしたある日のこと。

小学5年生の娘が「本を買ってほしい」と言ってきたのです。

読書ぎらいの娘がそんなことを言ってくるなんて、まさしく青天の霹靂。

私 「本が買いたいの?」 
娘 「うん。先生がね、すごくおススメする本があるんだって。泣けるって言っていたよ。」

娘いわく、担任の先生が小学生のときに読んで泣いた本をとにかく読みたいとのことでした。

その本のタイトルは、重松清さんの「きみの友だち」。
私自身は未読なのですが、重松清さんの作品なら間違いないと思って本屋で購入する約束をしました。娘は大喜びです。

さて、本屋さんでお目当ての本を手に取ると、娘は嬉しそうでした。
さっそく読み始めています。外出するときも持ち出して、電車の中でずっと読むくらい。

そんな娘の変化に驚いたのは私の方でした。
挿絵ありきの本、お化けが出てくる本しか手に取らなかったのに、重松清さんの本を読み出すなんて。

大好きな担任の先生の言葉が、娘に変化をもたらしてくれたのです。
なにがきっかけで読書しはじめるかなんて、本当にわからないもの。

学校という閉じられた世界のなかで、娘なりに「友だちという関係」についての気づきを得られればいいなと思っています。

娘が読み終わってから、次に私が読む予定にしました。
どんな感想を語ってくるのか、今から楽しみです。

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