見出し画像

50 Recommended Non-Jazz Songs of 2018 by "Jazz The New Chapter" (with Playlist) #JTNC

Jazz The New Chapter読者のためのジャズ以外のジャンルのおすすめ作品50枚です。

様々なジャンルの要素が入り混じる現代のジャズとも同じ感覚で聴けるもの、関係がありそうなもの、今後、関係が出てきそうなものなどを集めてみました。

※順位はありません。聴きやすい流れを重視した曲順に並べました。

Mac Miller - Swimming
Vulfpeck - Hill Climber
The Fearless Flyers - The Fearless Flyers - EP
Nate Smith - Pocket Change
H.E.R. - I Used to Know Her: The Prelude - EP
Parliament - Medicaid Fraud Dogg
Angélique Kidjo - Remain in Light
Everything Is Recorded - Everything Is Recorded by Richard Russell
Phony Ppl - mō'zā-ik.
The Internet - Hive Mind

Killiam Shakespeare - A Town Called Elsewhere
Anderson Paak - Oxnard
August Greene - August Greene
PJ Morton - Gumbo Unplugged (Recorded Live at Power Station Studios)
Madison McFerrin - Finding Foundations, Vol. II - Single
Brent Faiyaz - Lost - EP
The O'My's - Tomorrow
Noname - Room 25
Meshell N`degeochello - Ventriloquism
Brandon Coleman - Resistance

Frank Ocean - Moon River - Single
Sudan Archives - Sink - EP
Georgia Anne Muldrow - Overload
Blood Orange - Negro Swan
Teyana Taylor - K.T.S.E.
Tiombe Lockhart - She Has Risen
Moses Sumney - Black in Deep Red, 2014 - EP
serpentwithfeet - soil
Smino - Pecans (feat. Terrace Martin) - Single
Arin Ray - Platinum Fire

Kassa Overall - Drake It Till You Make It - EP
Anthony Joseph - People of the Sun
V.A. - Black Panther Album
Dirty Projectors - Lamp Lit Prose
Dorian Concept - The Nature of Imitation
Tash Sultana - Flow State
Tirzah - Devotion
Son Lux - Brighter Wounds
Thomas Bartlett & Nico Muhly - Peter Pears: Balinese Ceremonial Music
Magos Herrera & Brooklyn Rider - Dreamers

Jeremy Dutcher - Wolastoqiyik Lintuwakonawa
Punch Brothers - All Ashore
S. Carey - Hundred Acres
Paul Simon - In the Blue Light
David Crosby - Here If You Listen
I'm With Her - See You Around
Kacey Musgraves - Golden Hour
Emma Frank - Ocean Av
Alexandre Andres - Rã
Jacob Collier - Djesse (Vol. 1)

ーーーーーーーーーーーーーーー

ちなみにコラボだけでも、

マック・ミラーとサンダーキャット
フェアレス・フライアーズとネイト・スミス
スミノとテラス・マーティン
サン・ラックスとラフィーク・バーティア
デヴィッド・クロスビーにベッカ・スティーブンスとマイケル・リーグ(スナーキー・パピー)
エマ・フランクとアーロン・パークス
ジェイコブ・コリア―とメトロポール・オーケストラ

といった具合にジャズ以外のジャンルでのジャズミュージシャンの動向を追ってみると、ジャズ・シーンのことがより分かりやすくなると思います。

個人的にはずっと追っているインディークラシック界隈が今年もいい感じで、
y music(ポール・サイモン)
ブルックリン・ライダー、
ニコ・ミューリー

などなどがいい仕事をしていて、
彼らが生み出す音響感覚は現代ジャズとも通じるものだと思います。

ここで紹介してきた音源はこれまでに作ったJTNC1~5とも繋がっていると思いますし、今後、JTNCで扱っていくものとも繋がってくると思います。おそらくこれからもこういった他ジャンルの音楽が少なからず誌面にも反映されていくことでしょう。読者の方はぜひ聴いてみてください。

ーーーーーーーーーーーーーーー

■Playlist作りました。

Jazz The New Chapterが選ぶ2018年のジャズの年間ベスト50はこちら
"50 Best Jazz Albums of 2018" by Jazz The New Chapter (with Playlist)
 

■雑記
2018年は若林恵さん、宮田文久さんと3人で若柳宮音筆の会というイベントをはじめました。だいたい月に一回づつくらい開催して、インタビューのやり方を出発点に、ライティングや編集、企画などについてあーだこーだ語る会を一年間やりました。

【「若柳宮音筆の会」とは】
世の中にいくら面白い出来事や動向がたくさんあっても、それを書きとめ定着する人がいなければ、それは社会のものとはならず、文化にもならない。ジャーナリスト、編集者の立場から、そうした仕事に携わる人たちの極端な人員不足とそれに伴う仕事の劣化を憂えてきた柳樂光隆と若林恵が、気鋭の編集者・宮田文久を迎え、来るべき編集者やライター、ジャーナリストを活気づけるために立ち上げた勉強会、というかサロン。のようなもの。不定期開催。

プロのライターや編集者が集まる場所で自分の手法や経験や思考プロセスなどをシェアしていく場をはじめたこともあり、2018年は今まで以上に自分の仕事=ライター/編集/書籍監修のことを深く考えられた1年だったと思います。

そのイベントをやっていく中で特に良かったのは、(宮田文久さんも含め)音楽メディア以外で仕事をしているライターや編集者たちとたくさん出会えたことです。このことは僕をかなり成長させてくれた気がしています。

音楽に関する原稿しか書いていなくて、音楽に関する取材しかしていない僕の話を音楽に関する仕事をしていないライターや編集者が聞きに来てくれるので、彼らに対して、せっかくだから何か持って帰ってもらおうと、よくある音楽メディア向けの記事作りとは違う手法について試行錯誤してみたり、音楽の記事を作るにしても、他の媒体と差別化するためのやり方や、より読まれる記事を作るためのアイデアなどをかなり考えて、それを自分の仕事の中で実践して、アップされた記事をイベントの教材的に使ったり、イベントに来ている編集者やライターにシェアしたり。

そんな感じで、若柳宮音筆の会のおかげで目的意識もできたり、一つ一つの仕事へのモチベーションが更に上がって、例年以上にチャレンジングな仕事ができたと思います。

これまでの僕はジャンルやカテゴリーや地域や時代など様々なやり方で区切られて整理されている音楽評論の中で、スムースに自然にそういった区分けを乗り越えながら、今の時代にふさわしい枠組みや区分けに再整理することができるかみたいなことを考えていた気がします。そういった評論スタイルの集大成的に作っている『Jazz The New Chapter』はあくまでジャズという枠の中で、ジャズの整理の仕方そのものを再考したり、ジャズの枠そのものを拡張したり、必要あらばジャズにとどまらない話をしながら、ジャズそのものへの語りを深める実験のような本だと思っています。

そんな『Jazz The New Chapter』の製作をしつつ、音楽メディアを中心に仕事をしながらも、音楽と言う枠組みそのものも乗り越えられるような記事や企画について考えられるイマジネーションの飛躍をより自然にできるようになったのは若柳宮音筆の会と、そこで出会ったライターや編集者のおかげかなと思っています。

それはジャンルや時代にとらわれずに音楽を考えるための頭も鍛えてくれている気がします。

年末には僕が2018年の様々な仕事を経たから作ることができた大胆な記事がいくつかアップされました。


ジャズ作曲家の新譜プロモーションでマネージメントについて聞いたり、宇多田ヒカルのライブレポ記事でアルバムを含めて彼女のサウンドを分析したり。

こういう遊びがやりたい編集者の方、原稿のオファーお待ちしております。もしくは若柳宮音筆の会で声かけてください。一緒に面白い記事を作りましょう。

最後に。
この「50 Recommended Non-Jazz Songs of 2018 by "Jazz The New Chapter"」というプレイリストは編集者的な感覚で、雑誌の特集を作るような感覚でプレイリストを使えないかなと思って作ってみました。

今年は実験的に企画性の高いプレイリストをいくつか作ってみたりしてました。

現代ジャズ×アフロビートとか

トラディショナルなサウンドのジャズの現在形とか

現代ジャズ×セロニアス・モンクとか

メロウなジャズピアノとか

昔のコンピレーション・アルバムのように企画性が高くて、でも、プレイリストって形式に必然性があるものを編めないかなと時々考えています。

「50 Recommended Non-Jazz Songs of 2018 by "Jazz The New Chapter"」は『Jazz The New Chapter』って本と現状では直接関係あるわけじゃないけど、より深く読むためのサブテクストって感じで作ってみました。こういうの年1で作ったら、この先出すJTNCの続編がより理解されやすくなったりするのかな、とか。

僕と一緒にこういう実験がしたい編集者の方もお待ちしております。

※この後、テキストは何も書いてませんが、このテキストに100円の価値があると思ったら、投げ銭をお願いします。JTNCの制作費にします。

続きをみるには

残り 22字

¥ 100

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

面白かったら投げ銭をいただけるとうれしいです。