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麻薬性鎮痛薬中毒者の話 : "All Fall Down"by Jennifer Weiner

久しぶりの投稿となりました。

さて、今回読んだ本は Jennifer Weiner の "All Fall Down."

全てをきちんとこなそうと毎日必死に動くワーママである主人公Allisonは、
知らず知らずに麻薬性鎮痛薬に頼る生活を送るように。
元々腰痛のために処方されていた薬を、イヤなことがあった時、
集中したい時などにも使うようになり、
気付いたら一日に何十錠も飲んでいて、一日中ハイな状態だった。
彼女の異変に気付いた夫は、強制的にAllisonをリハビリ施設に送り出す・・
娘や夫と離れ離れになってしまった彼女は、どん底に。
薬が体内から抜けるのを耐える苦しい毎日を過ごし、
リハビリから出た後は日常生活の中で、
いかに再び薬に手を出さずに過ごしていくか、
とにかく手を出さないことに全集中する生活となる。

ゾッとしたというか改めて思ったのは、
「親権を奪われて、娘と離れ離れになってしまう」という
危機的状況だったとしても、中毒者というのは、
もう体がその麻薬やらアルコールやらを飲んで得られる
ハイな状態になりたいことが優先されやすくて、
冷静な判断ができなくなってしまうということ。

苦しい時って、気持ちを楽にしたいし、
そう思うのはふつうだと思う。
でも、そういうときは、アルコールや薬ではなくて、
違う方法を見つけて気持ちを楽にしないといけない。
そうしないと、自分の人生のあらゆることが、
"All Fall Down"するって、改めて思った。
この本の主人公だって、ふつうのお母さん。
麻薬中毒、アルコール中毒は、
誰にでも起こりうることだから、気を付けたい。







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