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【出張グルメ】釧路で花咲ガニを買う

出張の合間に釧路駅前の和商市場に立ち寄った。私は市場が好きで、海外に行ってもまず市場、国内でもお土産類はやはり市場で買いたい。市場にはその土地の匂い、個性、歴史、文化が詰まっている。

和商市場は、道東の海鮮はもちろん、野菜、果物、小間物、衣類まで揃っており、とてもいい雰囲気だ。出張時は、必ず娘がおもちゃ買ってきてね、と言うので、駄菓子屋でまずおもちゃの車を買う。

魚屋さんの前を通ると、花咲ガニが並ぶ。花咲ガニは根室沖でしかとれず、また、漁獲量の制限もあり、北海道内でも流通が少ない珍しいもので、幻のカニと言われてもいる。険しい海域で漁師さんたちがとってくれているからこそ食べられる、ありがたいカニだ。


ここはぜひ食べたい。しかもおばちゃんが少し安くしてくれるとまで言う。即決で購入した。

札幌まで列車で4時間半、手元のカニに思いを馳せながら、我が家が待ち通しい。特急列車で4時間を超えてくると、最後の1時間が、やはり少し疲れる。北海道は広く鉄路は険しい。車窓からは鹿がよく見えるし、幾度か急ブレーキ。多分、鹿が線路内にいるのだろう。運転手さんに感謝の気持ちがわく。

家に着くと、2日ぶりなのに娘はクールに「おかえり」と言う。娘はサッパリとした性格なのだ。カニを出すと、ツンツンしながらかわいいねえ、と一言。かわいいだろうか…よく見るとかわいいか。

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早速、解体。オスで身が重くぎっしりだ。

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味は濃厚。カニらしい満足感。ミソも濃厚。その二言しか出てこない。カニを食べると、なぜか無言になってしまうし、表現力が乏しくなってしまう。ただただ美味しいということだけだ。ごちそうさまでした。





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