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【28年間も同じ製品を作り続けている理由】

エレガントウッドコーポレーションは、山型、丸型、角型などシンプルな凹凸の繰り返しのリブと呼ばれる製品を世に生み出し、今年で設立28年目。当時は100種類を超える凹凸のデザインを用意していました。

リブの仕上げには、天然木ツキ板を貼る場合や塗装仕上げなどがあり、現在でも継続して製品展開しています。

リブとは?

リブは、デンマークの首都コペンハーゲンにある放送局の音響効果の向上のため壁面材に使用されたことが最初と言われています。

なので、設立当初は”コペンハーゲンリブ”と呼ばれることがあったと聞きました。

写真は当時のリブサンプルブックです。

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28年間も同じ製品を作り続けている理由として、デザイナーが単純に”使いやすい”理由が挙げられます。狭い、広い面は問わずに使うことができるので、"困ったらリブ"と呼ばれてました。しかし、シンプルだからこそ空間デザインに使いやすい、シンプルだからこそ使い方が難しい奥深さがあると感じます。

また、使いにくい製品が28年も製造されているとは考えられないので、ある意味ヒット製品なのかもしれません。

最近は、CNCルーターを使った立体感があるデザインパネルが多く存在しますが、弊社製品の中でもリブ+ツキ板でのリクエストをたくさんいただくため、通年を通しても需要が多い製品になります。

音響効果

大型のホールなどの壁面材に使用されるケースが多くあります。音響設計事務所とリブの凸の大きさやピッチを綿密に打ち合わせするケースもあります。またリブは音響障害を防止できる効果は研究されている内容を読むと立証されています(ホームの大きさやリブのピッチなど様々な条件があります)

リブ形状による仕上面による反射音の特性 - 大林組技術研究所報より

https://www.obayashi.co.jp/technology/shoho/040/1990_040_16.pdf

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事例は多い

ホールや店舗など幅広い場所に使ってもらった事例がたくさんあります。

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ニコラスハイエックセンタービル 設計:株式会社坂茂建築設計

山形のリブの傾斜を利用して塗り分けにした事例です。

ニコラスハイエックセンターは、スウォッチの日本本社ビルになり、スウォッチの本国があるスイスの国旗の色で、リブの傾斜を利用して赤と白のリブに塗り分けされています。

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同じく傾斜を利用し、ウレタン仕上げとツキ板仕上げを行なった事例です。

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ランダムのリブ スタイル

2009年には、リブを少し変化したスタイルによるシリーズが増え、シンプルなリブと併用して需要が増えていきました。

スタイルの特徴として、リブの凹凸がランダムという点。規則性を感じず、リブと比べると動きがあるようになりました。また同じように天然木ツキ板が貼れます。

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リブの使い方を提案するELEGANT PLAN

壁をどうデザインするか?をデザイナーと共にお考えてきた弊社は、私たちがデザインから提供する事が、提供すべきサービスである事にたどり着きました。

どれを使うか?より、どう使うか?にフォーカスして詳細にご提案をELEGANT PLANとしてスタートしました。

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28年間→すこしづつ進化

28年間リブを製作している理由としては、基本ベースの凹凸とシンプルは変わらずに、シンプルなリブ → ランダムなリブのスタイル → ELEGANT PLANというようにリブは少しづつ形を進化しながら、続けてきたということになります。

まだまだリブの可能性はあり、ELEGANT PLANでもご紹介をおこなっていく予定です。

ただ並べるだけではなく、どんな空間にどんなリブを使うのか?を意識して、今後もリブの製作を続けていきます。

リブには、ツキ板を貼る、塗るなどのほかにも色々な試作品を用意しています。「ちょっと変わったイメージでリブを使いたい」「仕上げにこだわりたい」などのリクエストがあれば試作品の写真がございます。ご興味があるデザイナーさん、ご連絡ください。アーカイブしているウェブサイトのリンクを送付いたします。





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