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夏至の日の水曜日のローストビーフ

今日は夏至。

思い切ってあることをしてみた。

それは、仕事を時短申請してみること。

「夏至のは豪華なディナーを作りたいので休みます」

な~んていったら、仕事を舐めているのかと言われるかもしれない。

確かに、ちょっぴり馬鹿げているかもしれない。

それでも夏至には時間のかかるオシャレディナーを作りたかった。

きっと理由は遡ること、2018年の冬至。

当時住んでいたイギリスはヨークの町で40代のご夫婦にディナーに誘っていただいた。

何やら、冬至には美味しいディナーを食べるんだとか。

緯度も高く、16時には真っ暗になる12月。

集まったのは夫妻の年齢ぐらいの友人たち7名。

そして、ノン・ネイティブな20代の私。

話は合うだろうか、はたまた私の英語力で大人な会話についていけるだろうかと不安だったけれど、

どうやら美味しいご飯に、洗練されたワインは年齢の壁も言語の壁も超えるらしい。

とにかく素敵な夜長の時間を心行くまで堪能したことは覚えている。

きっとそんな思い出があるので、私も1年の移り変わりを楽しんでみたかった。

…といっても、今日は夏至だけれども。

時間のかかる、豪華なディナーの代名詞といえばローストビーフ。

作ったことも、どうやって作るかも知らなかったけれど、レシピをみて

お肉屋さんでかたまり肉を買えないか聞いてみる。

あいにく今日はゲストはいないから、1人前。

1人前のローストビーフって何gの肉を買えばいいのかすらわからない。

それでも3時間かかってついに、ローストビーフが出来上がった。

同じローストでもこっちは十八番料理でもあるローストベジタブルを添えお皿に盛りつける。

…なにこれ、美味すぎる!

いやいや、私、もしかすると天才すぎるのかもしれない。

自作のソースも美味しいし、何より焼き加減が文句のつけようのないぐらい100点満点なのだ。

いや、今日だけは100万点満点といってもいいかもしれない。

また、1つ夏至と冬至にいい思い出ができた。



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