「三度目の日本」堺屋太一著 感想文
今回は堺屋先生(すでに他界、ご冥福をお祈りいたします)の遺作になる「三度目の日本」についての感想を述べさせてもらいます。堺屋先生の視点の斬新さや日本に対する愛情の深さに大きく感銘をうけました。私自身の理解を深めるためにも、いくつの論点を整理し、私なりの考えを加えておきます。
堺屋先生が本書の中で、最も重要な論点は、一つの社会の発展において、一番重要な「基」は価値観であります。人々はその価値観によって、目標を立て、努力をします。しかし、いずれその発展が外部または内部の壁に