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中国新型肺炎の現状について その2

   その1の続き、湖北省(武漢市を含め)の新型肺炎の進行は今日にいたってまだ終わりを見せず、非常に深刻な状態のままです。その中の私が特に注目している最新のニュースは二つがありました。

     一つはいままで毎日発表されている確定患者数の認定基準を大幅変更することにより、その数日ずっと3000人増の数字が2月12日の時点で一気に15000人増になって、世の中を驚かせました。もう一つは湖北省と武漢市のトップの急遽更迭人事で、湖北省のトップをいまの上海市市長の応勇さんを赴任させました。応さんは上海での存在感は高いといい難いのですが、習近平国家主席の信頼している部下の一人には間違いないと思います。中国の政治情勢を勉強している人なら、その二つのニュースは一つに繋がっていることが理解できるでしょう。要するにいままで湖北省(武漢市を含め)の責任はすべて前任者に持つべきことで、新トップが入る前にできるだけ膿を出しておくことです。こう考えると恐らくこの15000人増は今回新型肺炎期間中の一日増加数のピックであり、これからは時間をかけて下げることは今の時点一番可能性の高いシナリオになります。武漢市以外の湖北省の都市が医療リソースの不足で引き続き悪化することが心配していますが、武漢市は大幅な悪化はないと思います。 

    その一方で、湖北省以外の上海や北京などの経済中心都市のトップたちはいま非常に難しい舵取りを責められている現状です。もし新型肺炎の自分の都市で進行を食い止められなかったら、中央政府から厳しい罰を待っているし、政治生命を絶たれる可能性があります。でも食い止め策を導入するほど、経済活動が圧迫され、GDP成長が望まなくなりますし、社会全体に不安定要素を増やすことになります。いま上海と北京の企業などのへ最近の通達の内容では仕事開始ははやくでも3月頭に待つことになります。この2月という1か月の空白は非常に大きいと思います。

 続きは中国新型肺炎が中国への短期また長期の影響について語りたいです。

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