中国新型肺炎の現状について その1

 はじめまして、ついにノートを始めることになりました。よろしくお願いします。

 始めの記事ネタを考えるとはやり中国新型肺炎になりますね。この最近で公私共に一番影響が出ていることは間違いなく、毎日、様々なルートから情報が入ってきます。また、質問もよくされました。昨日(2月7日)時点で、私が今回の中国新型肺炎の現状についての考えを簡単にまとめてみました。もちろん、私は医療分野の専門家ではないので、ここはあくまで一個人としての意見です。

 最初に、今回新型肺炎の進行状況と影響についての分析は、湖北省(武漢市を含め)とそれ以外のエリア、まったく違う視点で見るべきだと思います。

 湖北省(武漢市を含め)の場合は今回の新型肺炎の発症地で、今までにない感染スピードです。去年12月8日に最初の確認がされた患者から急速に広がっています。ちょうど、お正月の大量の人の移動と重ねて、政府の慢心により、初動が遅れたこともあり、今年の1月中旬からすでに現地の医療リソースがパンクしている状態になっています。そのような状況下で、多くの患者さんが適切な治療を受けられておらず、自宅待機に命じられたが、彼たちがやがて新たな感染源になって、看病している家族をはじめほかの方を感染しはじめています。完全に悪循環になっています。昨日の情報では湖北省(武漢市を含め)での確定した患者さんは2万2千人を超えて、毎日3000人当たりのベースで増加しています。しかし、武漢市滞在の人口は1000万ほどで、湖北省全体では6000万人ほどの人口です。医療リソースのバランス(もっとも深刻化している武漢市でも隔離ベッド数は1万台)を考えると、実際の患者さん(軽い症状の方を含め)は数十倍以上にいることはそう違わないでしょう。しかも、現時点でも湖北省やその他のエリアの確認された患者数は、武漢市より少ない。人口数と医療リソースを考えると現時点で公表されている状態は、まだまだ氷山の一角で、終わりがまったく見えない状況です。

 この状況では、恐らくこれからの数か月中では湖北省(武漢市を含め)の人命救助が最優先課題で、最小限の生産・経済活動しか実行できないと思います。中国が国を挙げて医療や関係資源を援助する体制をとり、終焉までウィルス退治が最優先であり、優先事項ではない経営活動は恐らく重視されないでしょう。時間上には2月中はほぼ停止状態で、3月後半から4月は状況をみて最小限の運営に留め、5,6月からゆっくり通常モードに戻ると感じています。強い支援策が無ければ、中小企業はSARS以上(40%以上)の倒産率が免れない可能性が非常に高いです。それに連動して、大量の失業者が出る恐れがあります。

 続きは上海をはじめ、それ以外のエリアの現状について語る予定です。

 


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