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中国新型肺炎の現状について その3

     その2の続き、今回の新型肺炎による中国サイトの影響を語る前に、上の写真をまず紹介したいと思います。これは2月24日上海で撮った写真です。その日は、月曜日で多くの会社が初めて出社許可が政府からでました。なので、上海が久しぶりに渋滞状況になっています。今までの渋滞なら、不満の声がほとんどですが、今回は、逆に通常の生活感がでたという安心感が強いです。わたしの周辺も肺炎が終ったら、どこに行こうかなあ。というちょっと不謹慎な話題で盛り上がっています。

 話は戻って、今回の新型肺炎による中国サイドの影響を業界毎に簡単にまとめてみます。
 まずダメージが大きなところでは、
 1.サービス業(旅行業、飲食、小売店など対面サービスの業態)
    湖北省エリア以外のこういう企業はいくら対応策をとっても、2月の収入がほぼゼロです。3月から徐々に回復し、早ければ5月あたりから通常に戻る予測です。ダメージは非常に大きいですが、回復もそれなりに早いと思われます。
 2.生産企業(工場、メーカなど)
    湖北省エリア以外の生産企業はエリアによって違いますが、2月中のフル生産(稼働)が難しい状況です。しかも、サプライチェーンの問題で、自社に問題がなくでも、上下関係企業(親会社・子会社)または、物流が止まれば同じく止まります。一見サービス業ほどのダメージがなくでも、回復には時間かかるし、失ったマーケットを取り戻すことができるかどうかは不明です。
 次に、今回の新型肺炎で逆にチャンスを得た業界も存在しています
 1.IT業界
    今回の新型肺炎により自宅作業、教育など今まで主流になっていなかったツールは一気に必要品になってきました。テンセントやアリババグループなど関連商品はすべて増強し、期間限定の使用料無料などのキャンペーンで、急激なシェア拡大に繋がりました。これは一時的なものではなく、肺炎後にもニーズが高まると予測しています。
 2.オンラインコンテンツ業界(ゲーム、エンターテインメントコンテンツなど)
  今回の新型肺炎により、自宅待機の時間があまりにも長く、多くの方がオンラインゲームやエンターテインメントコンテンツに時間を費やしています。テンセントが展開する国民的なゲーム「王者荣耀」が1月24日の一日の売上は、20億元(320億円)の史上最高の収入を得ました。2020年、オンラインコンテンツ業界は爆発的な一年になりそうです。
 3.医療関連業界
  中国は、今まで、道路や建物のインフラ整備に注力をし、政策を行っていました。しかし、今回の肺炎問題により、医療など普段目に見えないソフトの面への投資が足りないことが発覚しました。それによって、中国政府は今後は、医療分野において、かつてないほどの投資をすることは間違いないと思います
 4.新技術
  医療以外にも、今回の新型肺炎で中国の無人配送、ロボット技術、ビッグデータによる人の感染リスクの分析など、新技術の導入による普段得られない情報や手段に対しても良い刺激になり、これからも加速的な発展をすると思います。

#中国 #新型コロナウイルス

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