スポーツチームとはNETFLIXの会社組織を形容する言葉であるが、本書を読む限りとてもしっくりくる表現である。
例えばサッカーにおいてどんなに良いチームも翌年には何らかの新陳代謝を行い、逆にそれがないチームは同じメンバーでも衰退していく、それは企業の経営にも同じことではないかと思う。
本書では最近流行りの「(会社への)エンゲージメント」なんかクソくらえと言った感じで、著者は「業績とエンゲージメントは必ずしもイコールではない。エンゲージメントにせいにするな」、「「家族」を解雇したことがあるのか(会社を家族と捉えてしまうと、チーム構成をしにくくなる)」、「ハイパフォーマーはむしろチームに不満を持っていることが多い。最高を求めるからこそ痛みや不満を感じる。その姿勢をもってほしい」、とまで言っている。
驚くのはこの著者自身が、最終的には会社から解雇されているという事実。誰であっても功労者であっても、会社のフェーズとそれに対するパフォーマンスが見合わなければ新陳代謝が行われていく。
これ自体の成否は検証すべきだろうが、綺麗ごとでなく、厳格かつ言行一致の姿勢で高みを求める姿勢に個人的には非常に共感を持った。
▼以下、興味深かった箇所のメモ