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ちょっとした言い回しで、「英語のそこのところ」第95回

【前書き】

 今回、投稿するエッセイは7年前の2015年11月12日に水戸市の「文化問屋みかど商会」のファクシミリ配信誌に掲載されたものです。時節にそぐわない内容はご容赦ください。
 お待ちしておりました=I'm waiting for you. 知らないな=I don't know など、我々Native Japanese Speakerは日本語を直訳しがちですが、意味としてはそうでも、日本語とは違う内容がNative English Speakerに伝わることがあります。
 今回は私のそんな大失敗です。(著者)

拙著「英語の国の兵衛門」のkindle版を出版しました。

2008年に株式会社メディア・ポートより上梓され、その後同社の解散により入手不可能になり、みなさんにはご迷惑をおかけしておりましたが(一時は、古本が2万3万ぐらいで取引されていたようで。いやはや、私には一銭も入りませんが_| ̄|○)、kindle という形で復活させることが出来ました。
これを機にぜひお手に取ってみてください。

大好評! Kindle で一日500ページビュー 「English Sentence Maker」シリーズ

English Sentence Maker は、あなたの感情や意見、思っていることを伝えるためにはどの時制や助動詞、文法事項を選ぶべきかがわかる実践英語・英会話力養成テキストです。 著者の主宰する英会話スクール「英語・直観力」の企業向けテキストから、契約企業様向けの問題文などを差し替え、一般向けに手直ししました。 7年間で100名以上のビジネスピープルを単独での海外出張や海外赴任ができるスキルを持った国際ビジネスピープルにした実績があります。ぜひ、この実績あるテキストを信頼し、完全マスターしていただき、世界を相手にビックディールを成し遂げ、人生を愉しんでください。このテキストはその扉を開くカギになります。

実践英語・英会話力養成テキストEnglish Sentence Maker は、3つの特色を持っています。

ひとつ目は、能動的な学習だということ。 English Sentence Maker は書き込み式のテキストです。各Lesson ごとの解説を読み、そのあとに掲載されている日本文をご自身のノートもしくはkindle のノートブックなどに英語にして書き入れてください。その際に、知らない単語は調べたりせずに、日本語のまま英語の文の位置においてください。そうすることで、知っている単語、知らない単語を区別し、身に着けるべき単語を浮かび上がらせることが出来ます。

ふたつ目は、どの文法事項を使うかの判断基準を身に着けられるということ。 小・中・高校と長い間英語を学ぶために、多くに人々は英語の現在形、過去形などの文法事項を知っています。しかし、残念ながら、その文法事項をどういう場合に使えばよいかという判断基準を身に着けていません。

たとえば、ここ何ヶ月かフットボールに夢中になっているということを伝えたい場合に使うべき時制は、現在形でしょうか? それとも現在進行形でしょうか? 迷われると思います。この知ってはいるけれども使い方に迷ってしまう文法事項を使う判断基準を各Lesson ごとの解説でくわしく説明しています。それを理解することで、英語を使う際に十全にあなたの感情や意見、思っていることを伝えることが出来るようになります。

みっつ目は、英語を英語で考えることが出来るようになるということ English Sentence Maker は日本語を英語にしていくことで、英語を習得していくテキストです。しかも、どういうときに、どういうことを言いたいときに、どの文法事項を使えばよいかという判断基準が出来ていくために、日本語の文字面を英語に移していくのではなく、日本語を読んでその内容をイメージして、そのイメージを英語にするというスキルを身に着けることが出来ます。頭の中のイメージから英語を作ることが出来るということは、そこに日本語は介在しません。つまり、英語を英語で考えることが出来るようになるのです。

具体的には、

私は彼が来るだろうことを知っていた。

という日本語を英語にする際には、日本語の文字面を英語に移していくと、

I knew that he will come.

と、しがちです。「知っていた」なのでknew、「来るだろう」なのでwill comeというわけです。しかし、よく考えてください。「彼が来るだろう」というのは、「私が知っていた」過去の時点のことです。であれば、「彼が来るだろう」と書いてあっても、過去から見た未来のwould を使って、would come としなければなりません。日本語をその字面のまま英語にしてはいけないのです。しかし、日本語を読んでその内容をイメージして、そのイメージを、判断基準をもって英語にすることが出来れば、問題はなくなります。頭の中に時の流れのイメージがあるために、

I knew that he would come.

という英文が難なく作れるようになります。 英文作成力や速読力を付けたいと思っておられる方ぜひ、手に取ってみてください。必ず、英語・英会話が出来るようになります。

☆「English Sentence Maker 実践英語・英会話力養成テキスト」および「ESM Practice 実践英語・英会話力トレーニングドリル」で使っている英文はすべて、Native English Speakerと協同で製作したものです。安心して、Native English Speakerの自然な英語を知り、習得してください。

【本文】

 いまの仕事は、原則一人仕事で「英語のそこのところ」の原稿書きもそうですし、英語・英会話のレッスンをご提供するのも一人でやっています。もちろん、不得意な経理や新規開拓営業は業務委託という形で人にお願いして、業務をまわしているんですが、最近、会った業者の方などにそういう話をすると人を雇えばいいのにと気軽に仰る。

 幸運なことに英語や英会話の需要が多くなっていて、私などのところにもその量の業務はできないなぁ、という依頼も持ちこまれるんです。
「徳田社長ね、やるからには今に満足しちゃいかんのですよ。業務委託という形でやるにも限界があるでしょう? 人を雇いなさいよ。そうすれば、もっと大きく出来るでしょうが」
 なんてね。
 でも、どうも責任を感じちゃうんですよねぇ、人を雇うことには。

 だって、その人の経済的な面はもちろん、精神的面や、将来のことまで考えなくちゃならない。自分の将来のこともあまり考えないくせに、人の将来のことを心配するなんて本末転倒なんですが、どうしてもそう思っちゃう。
 私のマネージメント方法は、そういう親分的な方法なんです。初めて就職した進学塾の社長が、碇肩で、首のない、ゴルフ焼けのオールバックのヤクザみたいな人でしてね。中身も任侠映画の親分。従業員をしっかり守ってくれた。もちろん、その分筋の通らないことを私がすると厳しかったけど、なにか失敗した時は、ちゃんと矢面に立って乾児、じゃない(笑)従業員を守ってくれる。前も書いたことがありますが、大失敗をやらかして、土下座させてしまったこともあります。今でもその会社のある西葛西には足を向けて寝れません。


 生まれて最初に見たものを親鳥と思う、ではないですが、私にとってはマネージメントって、そういうものなんで、今風に担当者が責任者、部下が失敗しても上司は出てこずに、フォローもしないって言うマネージメントがどうもしっくりこない。そんなことをしたら、自分が自分で許せない(許せなくったていいんでしょうけど)。そうなると、人を雇うことは、乾児を持つことになるわけで、徳田組を旗揚げするのは当分ないことになります(笑)

 こういうことを書いていると、思い出すのは前の会社の英会話講師紹介・英会話スクールでヴァイスプレジデントをやっていた頃のことで、まあ、よく矢面に立たされました。
 Native English Speakerって、いろいろやってくれるんですよ。一番多いのが遅刻で、レッスンの時間通りにオフィスにやってこない。やって来たとしてもペンも持っていない。当然テキストも持ってないから、あわててオフィスにあるテキストを貸す。お待たせしているお客様には神妙に謝罪しながら、裏ではなかなかの修羅場が展開されます(笑)
 もちろん、レッスンが終わった後には、Native English Speakerを呼んでお説教、時間は守れ、準備はしてこい、と不真面目な若いころの自分に言っている気持です。

 でも、いろいろなトラブルが起こる中でも、一番重要なのは本当にNative English Speakerを守ってやらなやならないとき。たくさんの受講生がいると、う~~~~~むという人がいるんです。

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