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Vol.1 米澤穂信『氷菓』【普段本を読まない人への読書迷宮案内所】

こんにちは!読書してますか?案内人のひさおです。

普段はとりこれシリーズと称して数学などの参考書の紹介をしていますが、今回は趣向を変えて本のご紹介をしようと思います。

今回ご紹介するのは、米澤穂信さんの『氷菓』です。米澤穂信さんの代表作でありデビュー作でもあるこちらの世界を少しのぞいてみることとしましょう。

皆さんの学校にもあったのではないでしょうか?「学校の七不思議」。

変なものもありがちですよね。あの階段に19時に行くと変な光が見えるぞとか、何階の女子トイレから放課後変な声がするんだとか、あの部活には伝説の先輩がいるぞ、だとか……。

それを聞いた人の中で一人はいませんでしたか?「自分、確かめてくる!」という人。

大体何もなかったよーと帰ってくるあの人です。私はそんな人が友達にいました。もしそんな、謎を解き明かそうとする友人から手伝ってほしいといわれたら……あなたはどうしますか?

この本は、謎解きを手伝ってしまった人のお話です。

ジャンルで言えばミステリですね。ミステリというと血が出たり死人が出たりするものを想像してしまうと思いますが、この本ではそんなグロテスクなことは断じて起こりません。

舞台は昔からある高校です。主人公はけだるげな”省エネ”男子高校生の折木奉太郎。彼は姉からの脅迫まがいの手紙によって古典部に入部することになります。入部届を出して部室である地学講義室のカギを開け中に入ると、そこにはすでに同級生である千反田えるが既に座っていました。しかし彼女は鍵をかけた覚えはないようで...というお話です。

まあこれはミステリ小説ですから、一つ解決しておしまいではなくさらなる謎がどんどん舞い込んできます。そのたびに奉太郎は、けだるそうに謎を解いていきます。

活字ではちょっとカロリーが高いなあという方は、アニメ版を観てみるのはいかがでしょうか?

京都アニメーションが制作したアニメ『氷菓』は,高い人気を誇っています。背景、音声、キャラクター、かわいいえるたそ。また原作通りの謎解きも健在です。まずアニメ版を見て、興味を持ったら小説を読んでみてはいかがでしょうか?

ただ一つ、注意があります。アニメ版は小説『氷菓』だけでなく、シリーズ2・3・4巻までをアニメ化してあります。小説を読んでからアニメを見る予定でなおかつネタバレが嫌な方は、2巻の 『愚者のエンドロール』、3巻の『クドリャフカの順番』、4巻の『遠まわりする雛』までを読破してから読むことをお勧めします。全部合わせても京極夏彦さんの本1冊分くらいですので、あまり重たくはありません。

というわけで、米澤穂信さんの『氷菓』の紹介でした。

読書が好きでまだこの本を手に取っていない方も、本は苦手だなあという方も、一度この機会に読んでみてはいかがでしょうか?私は声を大にしてお勧めします


この記事のシリーズにある本は穎才学院の講師室に置いてあります。読みたい方は講師室にいる誰かに一声かけてください。


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