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子供の英語 フォニックスが重要 イギリスの学校で

Phonicsフォニックスという言葉を聞いたことがありますか?イギリスの小学校の英語教育で子供たちに真っ先に教えるのがフォニックスです。幼少期にフォニックスを学ぶことで英語の発音だけでなく、読み書きの力もがっちりつくようになる学習法です。

日本の小学校も英語の授業が導入され、お子さんに英語を学ばせるワクワクする気持ちとお子さんがちゃんとついていけるか不安な気持ちの両方を持っている方も多いと思います。今日は、イギリスでのわが子の体験から、イギリスの子供たちが英語の授業で最初に学ぶPhonicsフォニックスという学習法についてお話しします。

そして、日本でも自宅でできる無料学習法をご紹介します。よろしければ最後までお付き合いください。


 *目次*
1.Phonicsフォニックスとは
2.Phonicsフォニックスの学習効果
3.何歳から始める?
4.Phonicsフォニックスの学習法とおすすめユーチューブ動画



1.Phonics フォニックスとは

Phonicsフォニックスとは、wikiの定義をお借りすると、

”英語において、綴り字と発音との間に規則性を明示し、正しい読み方の学習を容易にさせる方法の一つである”

という難しい説明があります。言いかえると、英語のスペリング(綴り字)によって同じ文字(アルファベット)でも複数の発音になるというルール(規則)を学ぶ学習法です。これもよけいわかりにくいですね。

例えば、日本語の場合、文字を憶えていけば単語や本の文章が読めるようになります。一方、英語の場合、アルファベットの文字を憶えても単語や文章をすぐには読めません。例えば、CATは、CとAとTのアルファベット文字を読むと、シィー、エイ、ティになり即座にキャットとは発することができないのです。また、似たスペリングでCAKEという単語があります。今度は同じアルファベットのAですが、CATのアではなく、エイと発音し、ケイクになります。

このように同じAでもキャットとかケイクと区別して読めるようになるための英語のルールが、Phonicsフォニックスです。


2.Phonicsフォニックスの学習効果

私たち日本人は、生まれてから親や周囲の人たちの日本語を聞いて日本語を話すようになり、そして読み書きを学校で教わってきました。日本人に限らず、どの国の人も母語をそのように憶えてきたはずです。

わが子たちが通っていたイギリスの小学校ではこのPhonicsフォニックスを教えることを最優先していました。同時にアルファベットも憶えていきます。

子供たちは何度も何度も同じ発音を繰り返させられ、発音が違う子には先生が目の前で口の中まで見せてあげたそうです。わが子もthの発音が上手くできず、先生が正面からドアップで舌と歯の位置を見せてくれ何十回も正確にできるまでthを言わされたそうです。この強烈な印象からthの発音をきちんとできるようになったと大きくなってから話していました。

このように、Phonicsフォニックス学習では、正しい発音の仕方を学び、スペルと発音のルールを憶えていくので、初めて見た単語や初めて読む本の文章も正確に読めるようになるのです。このルールを知らないと、例えば、CAKEをケイクと読めず、ん?カケー?と間違ってしまうことが起きやすくなります。


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3.Phonicsフォニックスは何歳から始めるのが良いのか?

イギリスの学校ではレセプションと呼ばれる1年生の前の学年(0学年)から1年生までPhonicsフォニックスの授業がありました。わが家の上の子は2年生から転入しましたが、2年生の授業でPhonicsフォニックスはもうありませんでした。

イギリス人の子供たちは4歳ぐらいから始めて6歳ぐらいには終わりにしているようです。

しかしながら、外国語として英語を学ぶ場合、年齢に関係なく一度はPhonicsフォニックスを学習してみる価値は大いにあると思います。

特に日本の小学校でも英語教育が導入されてきているので、このPhonicsフォニックスを学習しておけば必ず英語の授業で役に立つと思います。単語や文章がすらすらと読めるようになれば、英語の学習はもっと楽しいものになるでしょう。


4.Phonicsフォニックスの学習方法とおすすめユーチューブ動画

ここまで読んでこられて、おそらくPhonicsフォニックスなんてそんなに日本では知られていないし、学習するのも費用がかかりそうだし、という印象を持たれた方もいらっしゃると思います。

私ががこの記事で提案するのは、Youtubeで視聴できるイギリスのBBC制作の子供向け番組です。全部英語なので、聞き取れなかったり、知らない単語が出てくるかもしれませんが、そこは軽く流して、発音のポイントだけ聞くようにしてください。また、お子さんに学習させる時は、できれば一緒に楽しく見てあげてほしいと思います。一人で見るよりもっと楽しくなりますから。

ALPHABLOCKSアルファブロックスという名前のこのビデオは、アルファベットのブロックたちが、くっついたり、離れたりして英語の発音や読み方を教えてくれます。

レベル1から順に始まっているので、学習しやすいと思います。視聴時間も5分から15分ぐらいまでなので、継続しやすいかと思います。

ちなみに、このALPHABLOCKSアルファブロックスはTEDの教育版TEDEdでも紹介されています。


さて、このビデオを使っての学習方法ですが、やはり繰り返し視聴することだと思います。特にノートに取ったり、わからない単語を書き留めたりする必要はないと思いますが、ご自分のやりやすい方法がベストです。

英語の発音やイントネーションは、耳で音をしっかりとらえることにより、口で再現できるようになります。なので、繰り返し視聴することをおすすめします。

できれば、Phonicsフォニックス学習はこの動画シリーズ一本に絞ることが大切だと思います。もちろん、他にお気に入りのPhonicsフォニックス動画が見つかれば、それ1本に絞るようにしてください。

つまり、同じキャラがいつも出て来るビデオをシリーズで見るほうが、記憶の定着がベターだと私は思います。特に、低学年のお子さんには、いろいろな種類のビデオを見せるよりストーリーが統一されていると集中できるので効果的だと、私の経験からですが、そう思います。


さいごに


今月は学校の夏休みが始まるところが多いと思いますが、もしお子さんが英語に興味をお持ちでしたら、このPhonicsフォニックスの動画を毎日見せてあげてください。日本語がまったく入っていないので、興味がわくかどうか、わかりませんが、数日続けて見てみると案外継続しますので、最初の数日は励ましながら一緒に見るといいと思います。


イギリスの公共放送局BBCは子供向けの良質な番組を多数作っていますので、これを機会にBBCの他のビデオを探してみるのも楽しいかもしれません。


最後まで私の記事を読んでくださり、どうもありがとうございました。


トモキリ



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