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リモートワークをしてみたら、誰にでも必要なビジネススキルが鍛えられた話

こんにちは。ランサーズのリモート社員として働いている市川です。

海外でのリモートワーク生活は日々驚きや学びの連続なのですが、今回はその中でも、「リモートワークは、本人にとってもチームにとっても仕事力アップにつながる!」という思わぬ気づきについてお話ししたいと思います。

その1:言語化・見える化を意識するようになる

「時差×リモートはきっと大変だ」と自分もチームも覚悟していたので、逆に入念に準備し、丁寧にコミュニケーションをとるようになりました。
お互いに何をしているかが見えない分、重要なことはしっかり言語化・見える化しないといけないのです。

時差があると、すぐに質問したいと思っても10時間待たないといけないこともあるのでなおさら重要です。一方で、夜寝る前に質問や引継ぎ事項を送っておけば、朝起きたころには向こう側からの回答が揃っています。それによって私たちのチームは24時間稼働できていることになるので、うまく活用さえすればかなり効率よいという見方も!

私たちが取り組んでいることの例としては:
◆会議用のフォーマットを作成。事前準備として共有ファイルに目的やトピックを記しておき、議論に必要な図や資料も作っておくことを徹底しています。
◆チームとしてのOKR(目標管理のフレームワーク)を、しっかりと設定。離れているからこそ、目指すべき共通認識を明確に持てるようにとことん議論しました。
◆今日できたこと・まだできていないこと・困っていること・相談したいことをこまめにスラックで共有する
などです。

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その2:とにかくアウトプットを重視するようになる

リモートをはじめてまず感じたことは、「出勤すること」=「オフィスにくること」ではなくなるという違い。
私の場合は出勤時間もそもそも違う(日本時間の朝が米国の夕方なので、数時間ほどしかかぶりがありません)。
そうなると、いくら時間を使ったとしても成果が見える状態になっていないと、働いたことの証明にはならず、極端にいえば働いていないのと同じ。どっかのビーチで遊んでいても変わらないわけです!汗
なので、自分が何にどれくらい時間を使い、その結果としてどういう成果を出し、それをどう伝えるかということを意識するようになりました。

また、リモートをしている本人だけでなくチーム全体も「アウトプット思考」にならざるを得ません。会議をするときに、何のたたき台もなく白紙状態で議論するのと、何かしらの資料や図が用意されているのとでは進み方が違いますよね。時間・距離的に離れているとなおさら、なるべく効率よく伝えたいという心理が働き、事前にアウトプットするようになっていると感じます。

その3:優先順位を考えるようになる

社員が全員リモートであるソニックガーデン社長の著書『リモートチームでうまくいく』では、「重要度」×「緊急度」マトリックスという概念が紹介されています。

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「重要かつ緊急」なものをまず優先すべきなのは当然。
問題は、会社にいるとどうしても「重要ではないけど緊急」なものを優先してしまい、「重要だけれど緊急ではない」ものがどんどん後回しになってしまいがちだということ。

私の場合、オフィスにいると色んなものが目や耳に入ってきて流されちゃうことが多いのですが、今はリモートで、かつ時差もあるので、日中のほとんどの時間は自分でコントロールできます。
もちろん、緊急なものは緊急。やらないといけないことに変わりはないのですが、誰にも邪魔されることなく「今日優先すべき作業は何か」ということをじっくり考えることができるのはとても有意義だと感じています。

本当は誰もがやるべきこと。それをやるしかない状況にしてくれるのがリモートの良さ

改めて見てみると、3つのポイントすべてが、リモートに限らずどんな職場・職種の人にとっても重要なビジネススキルなのです。どうしても忙しさや目の前のことに追われて忘れがちになってしまいそうなことを、徹底せざるを得なくなる。
リモートワークには、そんな思いもよらない大きな収穫があったのです。

いかがでしょうか。
是非、皆様のご意見をお聞かせいただけると嬉しいです。

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次回は、リモートワークを企業が検討すべき理由について、私なりにまとめてみたいと思います。

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つづく

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